建築に関する機械や用品は隙間商品なのです。

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建築に関連する商品を研究すればニッチなものがあるはずでは。

建設機械や建築用具には、実は隙間商品が極めて多いのです。建築や土木の工事現場は極めて多様であり、その状況の合わせて必要な商品が開発されているのです。あまり見かけることもないのですが、全国の何処かで誰かが必要としている機械や道具があるのです。そんなニッチを見つければ、必ず売れる新商品を開発できるのです。
一段目、二段目の写真は仮設トイレなのですが、女性専用のトイレです。外装の色はピンクであり、内部も女性向けに化粧鏡などが設置されていました。建築現場には女性の進出が多くなっており、女性のための商品が開発されているようです。
三段目、四段目の写真は、同じく仮設トイレなのですが、これは背丈を低くすることができるものです。夜間の道路工事現場では仮設トイレが必要のため、トラックに仮設トイレを搭載して現場で使用しています。ところが、販売されている仮設トイレは背が高く、道路交通法では2トン車でなければ運搬できません。大きな2トン車に軽量の仮設トイレ1台のみを搭載して移動するのは無駄なことです。そこで、この会社は屋根部分を上下動できる仮設トイレを開発しました。このトイレであれば高さが低いため、軽四輪のトラックに搭載しても道路交通法には違法となりません。工事現場で駐車したなら、屋根を持ち上げて人が入れるだけの高さに変化させるのです。
五段目の写真は、マンホールなどに差し込んで地上から空気を送るダクトです。下水の工事現場では良く見かけるものです。しかし、このダクトを製造しているのは国内で3社だけ、とのことでした。
六段目の写真では、扇風機の羽根が上を向いています。通常なら水平方向に向けられるのですが、これは故障ではありません。壁や天井を塗装した後で風を送ることで乾燥を早めさせるために使うのだそうです。こんな改良もあるのかと関心しました。
七段目の写真では、コンクリートにドリルで穴を明けている作業を実演していました。コンクリートドリルは昔からあるので珍しいものではありませんが、ドリルからは細いホースが繋がっていて、写真右側にある掃除機まで続いています。この装置では、ドリルで穴を明けた時に発生するコンクリートの粉塵を吸引し、周囲に放出しないよように回収しているのです。工事現場が粉塵で汚れたり、作業員が吸引するのを防止するためでした。
2017年5月15日