



色々な企業が進出してきますが、それだけ魅力のある分野かもしれません。
一段目の写真では棺桶、祭壇、仏衣、生花などの葬祭用品を販売している企業のブースです。二段目の写真にあるように、ブースの入口には「仕入れコスト一緒に下げませんか」というポスターが掲示されていました。共同で葬祭用品を大量に仕入れ、コストを下げることで各葬儀社の利益を向上させよう、という意味のようです。
実は、この写真に写っている葬祭用品の全てはベトナム製なのです。現在、葬祭用品の多くは中国から輸入しているのですが、昨今は中国での人件費が高騰し、商品価格が上昇しています。そこで、この企業(どうも、互助会組織の関連企業らしい)は人件費の安いベトナムに目をつけ、大量発注することで仕入れ価格を安くすることを企んだようです。中国製とまったく同じ種類で同じ品質の商品を安く仕入れることができるなら、葬儀社にとっては有り難いことです。こんな形で葬儀業界に殴り込みをかける企業もあるようです。
ブースにはベトナムの生産企業から応援のために参加した、ベトナム人社員が何人か見かけられました。ベトナムの企業にとって、日本は新しい開拓地であり、力を入れているようです。三段目の写真は、アオザイを着たベトナム人社員です。
今年、「サブスク樹木葬」を掲げたブースを初めて見かけました。「サブスク」とは、毎月一定の料金を支払うことで商品を使用するシステムを意味します。すると、このブースでは、「毎月使用料を払って場所を専有することができる樹木葬のこと」ではないか、と想像しました。すると、サブスク料金を払わなくなったらその樹木葬の場所が無くなってしまうことになるでしょう。
このキャッチコピーを全く理解できないため、出店者に問い合わせたところ、「樹木葬をする葬儀社に出資し、樹木葬墓地の開発を行い、墓地が完売したら利益を折半するシステム」なんだそうです。このコピーを名付けた企業も良く意味が分からないようでしたが、最近流行している「サブスク」を名付ければ顧客が関心を持ってくれるのでは、という単なる思いつきでした。
2025年6月11日