大阪で開催された建設機械の展示会に出掛けました。

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建設機械の多くはレンタルに向けて開発されたものが多いのです。

今回は、大阪にある「インテックス大阪」にでかけてきました。この展示場会場は初めてで、現地に到着するのに結構時間がかかりました。新大阪駅から向かうと、JR東海道線で大阪駅まで移動し、ここで環状線に乗換えて弁天町駅で下車します。弁天町駅で地下鉄中央線に乗換えて、コスモスクエア駅で下車します。さらに、南海ポートタウン線というニュートラムに乗換えて中ふ頭駅で下車し、そこから徒歩で10分くらいして到着します。乗換え回数が多く、乗車時間は約40分でした。東京なら、新宿駅から臨海線で一本で国際展示場前駅に到着し、約25分なのです。交通手段が不便なのは展示場としては少々見劣りするようです。
インテックス大阪と東京ビッグサイトを比較すると、いずれも埋立地に設置されており、共通する点が多くあります。さらに、似通っている点では、
東京ビッグサイト → 近くに羽田空港があるため、空路から訪問するのに便利である。ディズニーランドが隣の浦安にあるため、見本市を見学した後で息抜きができる。
インテックス大阪 → 近くに関西国際空港、神戸空港があるため、空路から訪問するのに便利である。2キロメートル離れた場所にユニバーサルスタジオがあり、見本市を見学した後で息抜きができる。
また、会場の延べ床面積を比較すると(屋内展示場だけ)、
東京ビッグサイトは、東西館を合わせて9万5千平方メートル、
インテックス大阪は、6万8千平方メートル、
となり、それほど小さい訳ではありません。東京ビッグサイトの東館の床面積が6万6千平方メートルであることから、インテックス大阪は東京ビッグサイトの東館の全床面積とほぼ同じと考えればよいでしょう。このように比較すると、東京も大阪も展示会場の条件はほぼ互角ということになります。
しかし、展示会の開催回数を比較すると極端に差があります。昭和25年度における各展示場での展示会、見本市の開催回数は下記のようになります。
東京ビッグサイト 190回
インテックス大阪  26回
規模、環境はほぼ同じなのですが、これだけの差があるのです。以前から関西の経済活動の凋落が叫ばれているのですが、数字で示すと歴然です。展示会の開催回数を増やすためには、何らかの魅力を出さなければならないでしょう。
一段目の写真はインテックス大阪の会場の全景であり、こじんまりとしています。二段目の写真は当日建設機械の展示が行われた3号館です。
会場内には建設に関連するあらゆる商品が出展されてました。建設機械、建設用品の多くは、実はレンタルされている商品であり、この日は建設機械のレンタル企業向けに開催されたものです。建設現場で使用される機械、用具は、建設業者・工務店が保有することは少なく、日決め、月決めでレンタル業者から借りてくるのが常態となっています。建設業者・工務店からすれば、季節により仕事の受注の変動があり、常時機械などを保有しているとメンテナンスなどの手間がかかるからです。
会場内には数多くのレンタル向け建設機械・建設用具が並んでました。三段目の写真は足場であり、どこの建築現場でも見かけられるものです。組み立て式の足場の多くはアルミ製で、複数のメーカーにより特色のある製品が開発されています。四段目の写真は測量機械の業者のブースであり、五段目の写真は掘削機(バックホー)のアームに取り付けて地盤を開削するためのブレーカーです。六段目の写真は同じく掘削機(バックホー)のアームに取り付けて、雑草などを刈り取るための専用のアダプターです。写真に見える部分が装置の底であり、この面を地面に向けて内部の刃を回転させることで、雑草や樹木を刈り取っていくことができます。
2017年5月15日