仏壇に飾る仏具にも新製品があります。

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仏具も常に変化が求められていて、新しい供養があるのです。

 仏壇の中には位牌の他に各種の仏具が収納されています。宗教行事に使用されるため、十年一日の如く変化が無いと思われるのですが、意外にも毎年新しいデザイン、素材の仏具が提供されています。今年の仏壇の見本市でも新商品が展示されてました。
 一段目の写真は手のひらに乗る小さなお地蔵さんですが、布を素材としたものです。縮緬のような素材を使用しているので、石のお地蔵さんのような雰囲気ですが、温かみのあるものです。木製の仏像の前に置けば柔らかい雰囲気となるしょう。
 二段目の写真は神道信者向けの神棚、神徒壇(神道では仏壇とは呼ばない)を展示している出店者のブースです。神道であることから、素材は白木です。
 三段目の写真は神道の神事で使用される麻紐の束です。神事では、麻紐は神主が御祓いのために使用したり、神棚や鳥居の飾りつけに使用されているものです。麻紐は大麻を乾燥させて製造するのですが、ここで展示されているのは中国製なのです。国産の麻紐はとても高額となり、一般には入手できないそうなのです。国内で大麻草を栽培して、神事に使用するために販売したい、という動きがあるのですが、大麻草が薬物の原料となることから禁止しています。三重県では伊勢神宮の神事に使用するため、大麻草の栽培申請をしたのですが県庁から許可されなかった経緯があります。そこまで栽培を規制する必要はないと思われるのですが、官庁は杓子定規に国産品を禁止しているようです。
 となりにあるのはしめ縄なのですが(四段目の写真)、この素材は何とポリエチレンの紐を縒って製造したものなのです。通常、しめ縄は稲の茎を縒って製造しているのですが、プラスチック製とは驚きと共にガッカリとしう感じがしました。しかし、稲の茎と違って腐ったりバラバラになることが無いため、手入れが簡単である、ということで重宝されているそうです。
 五段目、六段目、七段目の写真は、プリザーブドフラワーを使用した仏花を展示していたブースです。プリザーブドフラワーとは生花を特殊な薬品で乾燥させたもので、プラスチックの造花と違ってリアリティがあります。以前は仏花と言えば菊だけでしたが、最近は各種の花も仏花に利用されるようになりました。このブースでは顧客の好みの花を選んで、花束にしていました。一束数千円とのことですが、プリザードフラワーなら萎れることも水をやる手間もないので割安かもしれません。
2017年5月8日