ローテクの商品ですが、売れそうなものと売れそうにもない商品がありました。

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色々と考えられたのでしょうが、売れ筋を考察してみて下さい。

 今回の「ふちゅうテクノフェア」では、42社の出店ということで新商品を出品している企業は少なく、従来から良く見かけられる商品ばかりでした。その中には、オリジナルの商品を発表している中小企業もありました。しかし、売れるかどうかは別の話です。面白さだけでは商品は売れないのです。
 一段目の写真は工作機械や台座の水平度をデジタルで測定する装置です。構造はどうなっているか、と言えば、二段目の写真にあるように、従来から使われている水準器にある気泡管の気泡の位置を光学カメラで検知し、傾斜角度をデジタル表示させるものです。世界では、ベルギーに1社だけ競合会社が存在しているだけで、その装置は100万円ほどするとのこと。この装置は28万円で売り出している、ということなのですが、いくらなんでも安すぎます。せめて50万円で売って欲しいのです。
 三段目の写真では何やら陶器でできた置物のように見えますが、これは温風湯たんぽなのだそうです。右側が完成品で、左側が蓋を開けた組み立て前の状態を説明するもので、本体は密封してタンクになっています。タンクの底には四段目の写真にあるように、小さな穴が開いていて、ここから水が少しづつ漏れだすようになっていて、その下にあるヒーターで蒸発させることで温風を発生させるのだそうです。この湯たんぽを布団の中に入れて温めると、水蒸気により湿気が発生し、肌を乾燥させることがないのだそうです。冬季には湿度が30%以下となるため、肌が乾燥し易いのですが、それを補ってくれるのだそうです。どのようにして販売するのか少々疑問ですが。
 五段目の写真はセロテープのカッターですが、カッターの前に前後する小さな板が取り付けてあります。このテープカッターでは、テープの端を丸めてツマミを自動的に作ることができるのです。六段目の写真にあるように、テープの先端を親指と人指し指で摘まみ、そのまま引き出すとテープの先端は上下二重になってツマミになるのです。便利なことはいいのですが、価格が1200円程度と極めて安価なのです。これでは数万個も売らないと利益がでないのではないかと危惧しました。
2016年10月15日