台東区には伝統の工芸品を製造する業者が多いのです。

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江戸の時代から、東京では「粋」の商品が売れているのです。

今回の台東区産業フェアでは、地元の伝統工芸の実演のブースが並んでいました。下町に連綿と続く職人の技を披露してるのです。伝統工芸には、とんぼ玉、江戸簾、提灯、指し物など多数があり、新聞などでは「何時まで続くか伝承者がいなくて将来が不安である」という文章が良く出ています。しかし、伝統工芸品の需要は細々であっても絶えることはないようで、誰かが引き継いで製造しているようです。どうしても伝統工芸品が欲しい、という需要があるからです。これを「粋」と呼んでいて、他人とは違う高級品を入手したい、という人が必ずいるようです。
二段目、三段目の写真は、襖などの引手金具を製造する職人で、やすりとやっとこだけで真鍮、銅の板を加工し、金具を製作していました。極めて精度の高い加工であり、表から見ると判らないのですが、裏側から見ると平坦に加工した金属部品を密着させてありました。高級料亭や古民家では必要があるそうです。偶然には、7月29日の日経新聞文化欄にはこの人の記事が掲載されてました。
四段目、五段目の写真は、和紙で製作した帽子です。和紙をこよりのように細長く加工し、その糸を編んで帽子にしていました。軽くて柔らかいのが特徴なのだそうです。
2016年8月13日