日本の企業からの輸入、ライセンスが目立って多いのです。

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本格的な開発が始まるまで、暫くの間は輸入かライセンスに頼ることになります。

前述したように、台湾のマーケットが小さいため、介護用品、介護サービスでは日本からの輸入やライセンスが目立って多いものでした。会場全体を観察すると、7割程度は日本の企業との提携ではないかと思われます。しかし、数年もすると、台湾人の嗜好に合わせて用品やサービスを変形していくと考えられます。また、それほど大量に販売できないような用品は、製造コストから考えて今後も日本から輸入するのではないかと思われました。
一段目、二段目の写真は、咀嚼する力が弱い老人のため、流動食をゼリー化させるための添加物を販売しているブースです。日本でも噛む力が弱い老人のために、介護施設の給食では盛んに利用されているものです。ジューサーなどで流動化した食事を半固形に固め、それらしい料理に見させる補助用品なのです。このブースで販売している商品は日本からの輸入であり、説明している3人の台湾人は全員日本留学の経験があり、流暢な日本語を話していました。
三段目の写真は、処方箋により指定された医薬品を薬局から配達する代行業者です。薬の宅配といえるもので、日本でも複数の業者が代行しています。この企業はライセンスではなく、台湾の独立した企業のようです。
四段目の写真は、今日本で流行っている水素水の製造装置を販売する企業のブースです。水素水については、どれほどの効能があるかマスコミを賑わせている商品です。信じる者は救われる、といったところでしょうか。
五段目の写真は、老人向けの専門雑誌を出版している企業のブースです。日本でもシニア層だけを対象にした専門雑誌は複数発刊されています。こちらは台湾独自の取材で記事を掲載しているようでした。

六段目の写真では浴衣を着た若い女性が客寄せしていました。日本の健康食品を販売している会社のようでした。写真を撮影していたら、置くから社員らしき女性が飛び出してきて、撮影禁止、と申していました。商品は特別なものでもなく、コピーされることで問題があるようなものではなさそうなのですが。奥に座っている社長らしき男と雑談したのですが、断ってきた理由がハッキリしませんでした。どうも、日本のメーカーに無断で販売しているか、ライセンスを受けずに販売しているのではないかと思われました。
2016年7月24日