介護機器の技術、サービスの質はこれからなのです。

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老人介護の歴史が浅いので、日本と比べて質が悪いのは仕方ないでしょう。

会場には各種の介護機器や介護サービスを展示したブースが並んでいますが、日本の技術、サービスに比べると10年ほどの遅れがあります。しかし、日本の高齢化が早かったので対策が早かっただけのことでしょう。技術、サービスはコピーから始まっても比較的早い時期に追いつくと考えられます。また、台湾の介護での根本的な問題は人口が少ないことです。すなわち、マーケットが小さいのです。このため、独自に開発しようとしても開発費用が回収できるかどうか疑問になります。これが台湾メーカー、介護施設が躊躇する大きな理由と考えられます。
一段目、二段目の写真は、訪問入浴のための改造車です。地元企業が独自に開発したようですが、装置の精度には粗雑さが見られました。日本のメーカーにも同じような装置がありますが、もう少し使いやすく工夫してあります。

三段目、四段目の写真は、いわゆる健康サンダルで、上面にボツボツがついているものです。日本のメーカーのものなのですが、設計は日本、製造はミャンマー、輸入をしているのは台湾の代理店で、三角貿易のような形態となっていました。
五段目の写真は、祭りの法被を着た女性が画面を見ながら踊っていました。モニターの動画は日本の健康運動そのものであり、日本の映像会社が作成したビデオでした。日本語で再生されていて、動画に合わせて体を動かすことで老化を防止するのです。この他にも日本のソフトを展示しているブースがありましたが、台湾独自の動画ソフトを制作できるようになるのは未だ先のことでしょう。
2016年7月24日