介護を補助するための新商品が開発されてます。

15sangyou13

15sangyou14

15sangyou15

15sangyou16

15sangyou17

15sangyou18
増えていく被介護者のための支援用具を考案していますが、売れ行きは疑問です。

 老人人口の増加により、介護施設はどんどん建設され、その施設で働く人達も増えています。しかし、働く人達の人数には限りがあり、予算にも限度があります。そのため、介護施設では省力化、効率化を図るための道具が必要とされています。今回の見本市でもそのような問題を解消するための新製品が出品されていました。
 一段目と二段目の写真は腰への負担を軽減するための補助具です。介護の作業には被介護者を持ち上げたり移動させたりすることがあり、体力を使います。また、作業者の腰に負担がかかるため、離職が多くなっています。この道具では、肩から腰に向けてゴムの紐をたすき掛けにしておき、被介護者を持ち上げた場合に腰にかかる負担を軽減させることができます。似たような道具は各種開発されていて、モーターで動かすものやスプリングで引き上げるものなどがあります。
 三段目の写真は自力で便器にまで移動するための自走車です。自走車には左右に分離できる椅子があり、ここに腰掛けて被介護車が便器まで移動し、椅子を左右に開くことで尻を便器に下ろすことができます。電動の自走車なので、被介護者が自力で便所まで移動することができるのですが、それだけのためにこんな大がかりな機械ははたして必要なのか考えてしまいました。
 四段目と五段目の写真は車椅子の補助具で、通常の車椅子の背もたれにアダプターを固定しておきます。通常は把手を持って車椅子を前方向に押すのですが、災害や緊急時には作業者は後ろ向きになり、車椅子を引っ張って移動させるものです。逆方向に車椅子を引っ張ると、段差などを乗り越えることができるのだそうです。しかし、車椅子を緊急に移動させるようなことは地震か火事の時くらいしか考えられず、通常の介護業務に役に立つとは思われないのですが。
 六段目の写真は常備薬の服用を忘れないようにするための道具です。一日に服用する薬が小袋に入れられ、その小袋が1週間分の隙間に差し込まれています。隙間にはそれぞれセンサーが配置されているので、服用を忘れるとパソコンにその時刻が表示されるようになってます(実際には薬を入れた棚とパソコンは無線LANで接続されていて、遠距離で服用を観察しています)。しかし、服用を細かく管理する道具ですが、設置費用や管理費用を考えるとどれほどの効果があるか疑問です。
2015年12月1日