今年は医療関係の出店が目立って多くなってます。

15sangyou08

15sangyou09

15sangyou10

15sangyou11

15sangyou12
これから注目すべき産業分野は医療に関連した商品なのです。

 今年の産業交流展で目立っていたブースは、医療関係の企業でした。老人が増えていくにつれ、病気を直すための道具や機械が必要となります。また、医学の進歩により、新しい治療方法や手術技術が開発されており、そのための専用の道具や機械が必要となります。医療用の道具や機械は少量多品種生産であることから、中小企業にとっては最適の分野と言えます。また、一番肝心なことですが、日本の医療機関で使用している道具や機械の6割は輸入品に頼っているのです。輸入品に代替えするだけでも巨大なマーケットが存在しているのです。
 一段目の写真は血液採取キットで、患者が検査のための血液を自宅などで採取するための道具です。指先を小さな刃物で切り、少量の血液を採取して検査機関に送るための道具なのです。従来も類似品があったのですが、この道具では採取する血液を1割程度に少なくすることができるのだそうです。
 二段目の写真は腹腔鏡手術の際に使用する道具で、ピストル型になった引手を引くと先端が横に飛び出し、腹の皮膚を持ち上げるために使用するのだそうです。ただ、それだけの機能なのですが、手術ではどうしても必要らしいのです。
 三段目の写真は骸骨が展示されてますが、頭部を見ると何やら金属が固定されてます。この企業では脳手術をした後で、頭蓋骨を固定したり押さえたりするチタン製のネジなどを製造していました。
 四段目の写真は婦人科で使用する手術用のライトで、奥まで光線が届くようにLEDのライトの配置が設計されてました。これだけで50万円とのこと。
 このように医療用の道具や機械の開発はこれから重視されてきて、それぞれの製造会社では研究会を結成しているようです。このブースは横浜にある研究会であり、これから参入しようとする医療分野の情報や研究成果を共用しようとしていました。とにかく、勉強することが必要なのです。
2015年12月1日