葛飾区による初の地元の中小の製造業を集めた見本市です。

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会場は狭く、出店者は少ないのですが粒選りの企業が出店してました。

 今回は国際フォーラムで開催された、葛飾区主催による「葛飾発信町工場見本市」に出掛けてみました。葛飾区単独による製造業の見本市はこれが第一回であり、規模は小さく、出店者数も少ないものでした。事前にパンフレットを読んだかぎりではたいしたことはない、と予測しました。会場内は二段目の写真にあるように、来場者が少なく少々閑散としたものでしたが、これは知名度が低く、告知が十分ではなかったためと思われます。しかし、実際に会場内にあるブースを見てみると売れていそうな商品ばかりでした。出店している企業は何れも優れた技術と商品力がありました。
 その理由は、葛飾区がこれまで取り組んできた姿勢にあるようです。葛飾区では三段目の写真にあるように、「葛飾ブランド、町工場物語」という小冊子を毎年発刊しています。この小冊子では、葛飾区内にある中小企業で優れた技術力と商品力のある中小企業を実際に取材し、それらの企業を紙面で紹介しているのです。つまり、見本市を開催する前に、区内の優れた中小企業を把握していて、この見本市に招待したのです。他の公共団体主催による見本市のように、申込順とか抽選といったように誰でも出店できるのではなく、出店する前に過去に調査して優れた中小企業だけをふるい分けているのです。それらの企業は知名度は低くても健全で優良な企業ばかりなのです。
 また、主催しているのは葛飾区なのですが、実際に運営しているのは前記小冊子を請け負って発刊している都市計画同人という出版社のようです。小冊子を出版する際に、その中小企業を取材していて企業の内情を把握していて、出店者との交流もあったのでしょう。出店への招待や展示方法などがスムースに行われたのではないかと推測されます。東京都とか中小企業庁などが主催する見本市に比べ、葛飾区という小さな地方自治体が主催するので小振りなのですが、ひかるものがある見本市でした。来年もこのような見本市を開催して欲しいものです。
 四段目の写真は立体形のグリーティングカードです。上から押さえると五段目の写真のように平らとなり、このような状態で封筒に入れて発送します。受け取った人が封筒を開くと、中にある輪ゴムにより四段目のような形に飛び出すのです。
 六段目の写真はゴム風船ですが、最近はやりの中国製かと思ったら全量日本製なのだそうです。軽工業は皆中国に移管したかと思っていたら、意外にもこのような商品がまだ国産で残っていたのです。それもそのはず、七段目にあるように、葛飾区はゴム製品の発祥の地なのでした。現在もゴム工業会が存在し、ゴム加工をする企業を支援しているのです。
平成27年2月17日