全国の信金が集結した見本市でした。

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全国の有力信金が協賛して初めて開催するものです。
これからも毎年開催して欲しいものです。

 全国の信用金庫が合同で主催する「地域発見フェア」に出掛けてきました。会場は水道橋の近くの東京ドームでした。この見本市の主催者は全国信用金庫協会(全信協)がであり、傘下にある全国の信金を取りまとめて今回の見本市を開催することになったようです。この会場では、2年前に東京の城南信金が主催者となって見本市を開催してました。その時は城南信金が主催して、東北地方の信金が震災復興のために協賛するという形で開催されたものでした。このため、出店者は城南信金の営業エリアにある企業と、三陸海岸付近にある企業に限られていました。今回は全国の都道府県にある主要な信金が共同で開催しているため、全国の中小企業が出店していました。ただ、全ての信金が共同参加したのではなさそうで(協賛金がかかるためらしい)、必ずしも各県にある有力な中小企業が出店したわけではなさそうです。なお、各企業の出店は無料ではなく、1ブースにつき10万円ほどの出店料がかかっているようで、これが少々ハードルになっているようです。
 今回の見本市ではテーマを、⑴製造業、⑵日常生活品、⑶観光地案内、⑷食品関連業に大きく分けられていました。⑴製造業、⑵日常生活品に関しては関東地域、関西地域、広島県周辺の中小企業が目立つのですが、⑶観光地案内、⑷食品関連業に関しては全国の工業関連の企業が少ない地方からの中小企業が集中していました。今回の見本市では全国の信金に呼びかけて中小企業の出店を要請しているため、あらゆる分野での出店を受け入れる必要があったためでしょう。特に、食品関連では東日本大震災の被害にあった地域の中小企業を支援するため、食品製造業者の出店が目立っていました。総花的な見本市になってしまったのですが、全国から万遍なく中小企業の出店を募っているのですから仕方ないことでしょう。また、食品関連の出店者では地方の特産物の即売があり、それを目当てに来場している入場者も目立っていました。次回に開催する際には、食品、特産品だけを展示する即売会と工業製品だけを出品する商談会に分離して欲しいものです。その方が来場者にとってテーマが明白になるからです。
 一段目の写真は東京ドームの入口ですが、何時もなら野球観戦する人達でごった返す場所なのですが、この日は背広姿の人達で賑わっていました。入場するには招待券が必要となるのですが、この招待券は入口近くで無料で配付していました。特に氏名を記入したり身分を証明する必要もなく招待券を受領できました。どのような目的で招待券を配付するのか疑問でした。
 会場はプロ野球でお馴染みの場所で、何時もはプロ選手が走り回るグランドにパネルが立てられてブースが設営されていました。こうして見るとグランドは広いもので、ここに600社以上の企業が出店しているのです。しかし、入口からグランドまで降りるのが大変なのです。四段目の写真にあるように、細くて急な階段を降りることになります。車椅子の人や老人にとっては苦難の道です。東京ビッグサイトであればバリアフリーのため、こんな困難なことには出会わないはずですが。東京ドームを会場に選んだのは、一つには一般市民の来場を多くしたいためではないかと思います。地方の特産品や物産を即売するためには交通の便の良い場所でなければなりません。山手線の内側で規模の大きい貸し会場は限られます。それで東京ドームが選ばれたのでしょう。
 会場内の中央には、五段目の写真にあるように巨大なモニュメントが立てられていました。まあ、これが全国の信金が協賛したシンボルでしょうか。このモニュメントの周りに放射状のブースが設営されてました。六段目の写真は会場内に設置された両替機です。さすが金融関係による見本市だな、と感心しました。特産品の即売のブースで小銭が必要となるため、わざわざ設置したようです。数多い見本市を見学してきたのですが、両替機を設置した見本市は初めてでした。
 この見本市に来場する人種は、背広を着た企業関係者と中高年の一般客です。来場者の人数は半々と言ったところでしょうか。平日なのに一般客が多いのは、七段目の写真にあるスタンプラリーのようでした。会場内の10ヵ所にに設置されたスタンプを押し、八段目の写真にある抽選所に持参すると、各種の賞品が当たるのです。定年になった中高年にとっては無料で入場でき、高額賞品が当たるとなればささやかな楽しみでしょう。
2014年11月17日