ニッチ企業が得意の隙間商品は見当たりませんでした。

14pvshou06
14pvshou07
14pvshou09
14pvshou08
14pvshou10
現在もこれからも中小企業が進出できるような隙間はありません。

 太陽光発電システムでは、太陽光発電パネルが最も重要なのですが、地面や屋根に固定するには専用の架台が必要となります。しかし、この架台も中国勢が強烈に強いのです。一段目、二段目、三段目の写真は何れも中国の架台メーカーのブースです。よく見ると、それぞれの架台には大きな特徴はなく、支柱とパネルを保持する桟で構成されています。この架台を地面に固定するには、三段目の写真の左側にあるような巨大なドリルのようなアンカーを使用します。アンカーを地面にねじ込み、そのアンカーの上に支柱を固定するのです。アンカーが地面に固く固定されるので、台風などの風によってパネルが吹き飛ばされるのを防止しています。四段目の写真は、架台を地面に固定する構造が露出して展示されていました。このブースでは、スクリューのようなアンカーを地面にねじ込んで架台を支持するようになってました。国内の太陽光発電システムを設置するときに使われる架台、アンカーの殆どは中国製のようです。
 では、架台、アンカーが中国製である理由は、単純に安いからです。それほど技術的に高い品質を要求されず、大量生産する中国のメーカーに向いているからです。アンカーなどを観察すると、かなり雑に製造してありました。しかし、パネルを設置する現場では、数ミリの誤差があっても問題なく使用でき、それで十分なのです。このため、日本の中小企業が製造しても採算が取れないでしょう。
 五段目の写真は日本のメーカーによるコンクリート製の架台でした。アンカーを打たずに、地面に置くだけ太陽光発電システムを構築できる、というのがうたい文句でした。しかし、このような架台では風などにより吹き飛ばされることが予想され、大きな需要には繋がらないと思われます。
2014年8月30日