現在ブームの太陽光発電の見本市です。

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再生可能エネルギーの代表で、巨大なマーケットになりました。

 太陽光発電の商品、機材を展示する、「PV Japan」に出掛けてきました。「PV」とは、Photo Voltaicsの略で、太陽光発電の意味となります。昨今は太陽光発電による売電が盛んなため、写真2にあるようにこの見本市は来場者で盛況でした。
 さて、太陽光発電では発電のパネルが重要となります。パネルの製造には色々な方法がありますが、概要を説明すると次のようになります。太陽光を電気に変換する太陽電池セルを並べて連結し太陽電池モジュールを組み立てます。そのモジュールの表側にガラス板を貼り、裏側に支持材を貼りつけ、ガラス板を支持材の周囲を防水用の接着材で固定することでパネルができます。現在、国内ではパナソニック、京セラ、シャープなどが製造販売していて、ほぼ国内メーカーで独占されてます。しかし、世界的に見ると、太陽光発電パネルは中国で三分の一以上を製造していて、日本のメーカーは後塵をはいしているのです。また、日本のパネルメーカーの内で一部は、セルやユニットを中国、台湾のメーカーから購入し、組み立てているだけの企業もあることから、太陽光発電の業界では日本は劣勢なのです。中国製は価格が安いため、日本のメーカーは太刀打ちできないようです。
 見本市の会場で、太陽光発電パネルを出品しているブースの大半は中国企業なのです。写真5では日本の日鉄住金物産が太陽光発電パネルを出品していましたが、この会社ではパネルは中国から輸入し、架台などは台湾などから輸入していて、これらを組み合わせて販売しているだけなのです。
 なお、太陽光発電パネルを製造するには巨大な工場を必要とするため、日本で製造販売している企業は大手ばかりで、中小企業の出る幕はありません。まれに、中国からセルやユニットを輸入して、国内でパネルに組み立てる中小企業もあるようですが、信頼性と知名度の低さで殆ど売れない、と聞きました。こんな理由で、再生可能エネルギーの一つである太陽光発電はブームとなって巨大な市場と予想されているのですが、中小企業がもぐり込むような隙間は見当たらないようです。
2014年8月30日