売れることを先に考えた方が良かったのでは?

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笑ってはいけません。真剣になって出品しているのです。

 毎年、産業交流展には不可思議な商品が展示されています。一段目の写真は風力発電機で、回転羽根はビニール傘でした。これでも発電できるそうなのですが、弱いビニール傘であっては耐久性が無いでしょう。二段目の写真は水力発電機なのですが、とても実用性があるとは思われません。しかし、出店者の方は真剣になっていました。
 三段目、四段目の写真はペットボトルのキャップに穴を開けるための道具なのだそうです。中心に太いピンを固定した蓋のようなものをキャップに押しつけるだけで、キャップに穴を開け、そこにストローを入れて水を吸い取るのだそうです。穴を開けるには便利なのでしょうが、それならキャップを回転して開ければすむことです。また、キャップに穴を開けてしまったら、ペットボトルを倒したときに中の水が漏れてしまうのではないでしょうか。思いつきを商品化したのですが、これは金型代とかピンの切削費などで結構元手がかかっているはずです。先に売れ筋を考えてから試作すべきではなかったでしょうか。
 五段目、六段目の写真は薪を割るための補助具なのです。木材を斧で叩き割るには、それなりの熟練が必要です。この補助具では、斧の歯がスライドに保持されていて、上下にのみ移動できるようにしてあります。斧の歯をハンマーで叩くと木材に斧が喰い込み、簡単に割ることができるのだそうです。要するに、斧の歯とハンマーを別々にして木材を割るようなものであり、従来は斧だけで済んだのが道具が増えてしまいました。また、お値段は4万円と少々高いので、売れるかどうかは疑問です。なお、販売元の社長は別荘を持っていて、そこで薪を割るのに便利な道具があれば、と思いついたのだそうです。
2013年12月7日