震災の避難生活はキャンプではないはずですが。

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キャンプでの生活を想定しているのでしょうか。

 防災、震災対策に関する見本市であるため、一段目の写真にあるように各種の防災用品を展示して商談する会社が目につきます。しかし、このように単純に防災だけを狙って商品を販売する企業のブースは激減しました。どの企業も同じような商品を提案しているため、競争が厳しくて撤退したのではないかと思われます。昨年までは、中小の問屋が乾パン、避難テント、簡易便所などを並べていましたが、防災用品といってもそれほど簡単に売れるものでないことが判ったようで、今年は見掛けなくなりました。それでいいのです。簡単に参入できる業界などは世のなかに無いのです。
 しかし、今年も目に付くのはキャンプ用品を展示する企業です。二段目の写真はアウトドアで使うカセットコンロを展示するブースで、三段目の写真は登山用品を展示するブースで、四段目の写真は寝袋を展示するブースです。これらは、特に防災用に改造したわけではなく、キャンプ用品をそのまま展示しているのです。こうなると、震災が発生して避難生活を送ることは、キャンプ生活と同じでレジャーの延長線と考えているのでしょうか。キャンプ用品はそのまま防災用品に使えることは確かなのですが、何の工夫もせずに防災用品として販売するのはどうかな、と思われます。
2013年10月11日