アイデアだけでは震災の避難生活は送れません。

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製造した人は本気で役に立つと考えているのでしょうか。

 防災の新製品では、あいも変わらず面白い(奇怪しい)新商品が出品されていました。一段目、二段目は「防災用の大風呂敷」を販売しているブースです。巨大な風呂敷を用意しておき、震災が発生したなら重要品などを風呂敷に包んで持ち運んだり、老人を背中におぶって運ぶために使えるのだそうです。昔から大風呂敷は物を運ぶために利用されていましたが、災害用にわざわざ用意する必要があるのか疑問です。
 三段目の写真は、津波対策用のスーツなのだそうです。全身を覆うようにしたウレタン製で一体型のスーツであり、これを着用することで水に浮いて助かるのだそうです。しかし、こんなスーツを地震が発生するまでどうして保管するのでしょうか。また、津波が発生してからこのスーツを着用するまで時間がかかります。スーツを着る時間があったら、高台に逃げた方が早いのではないかと思いますが。
 四段目の写真は、幼児に使うための空気で膨らませるビニールのベッドです。ビニール製の空気マットは今までありましたが、わざわざ幼児用のベッドまで避難場所で使う必要があるのでしょうか。あれば便利かもしれませんが、避難所ではあるものを工夫して利用するのが常識なのです。こんな防災用品であれば、保管しておくのが大変でしょう。
 五段目、六段目の写真は、備蓄用の薪燃料なんです。一斗缶に薪、マッチ、金網などをセットで収納し、いざというときには一斗缶で薪を燃やして熱源にするのだそうです。アイデアとしては面白いのですが、こんなに嵩張る用具をどこに保管するのでしょうか。木質の薪であることから、長期には保存できないでしょう。
2013年10月11日