ヒッソリと開催されたギャンブルの見本市です。


省エネ、省電力が目玉となりました。

 某所で開催された「パチンコホールイノベーションフォーラム」と言う長い名称の見本市に出掛けました。「パチンコホール」とあるため、パチンコ屋に関連した商品、サービスを提供する企業が出店するのですが、パチンコ遊戯機そのものはありません。パチンコ屋の店内で使用する周辺装置だけの見本市なので、遊戯機は別の会場或いは製造会社内で展示されています。一般には公開していないのは、パチンコファンやイカサマ師の来場を防ぐためではないでしょうか。
 今年の出店者の目玉は、何といっても「省エネ」「省電力」です。福島原発事故により電力の供給が削減され、昨年の夏は輪番性の停電が実施されました。店内で電力をバカ食いするパチンコ屋は非難の槍玉のあげられ、休業させられる羽目になりました。このため、LED電球を使った省エネ照明装置やエアコンを清掃して省エネを勧めるブースが目立ちました。二段目の写真は天井に照明器具を配置し、従来の照明器具とLED照明との明るさと消費電力を比較しているブースです。
 次に多くなったのは「分煙」を展示するブースです。喫煙人口が減ってきたので、パチンコ屋の経営側も顧客の対策を考えなければならなくなりました。左右の台の間に間仕切りを設置するのは従来から見られましたが、三段目の写真の間仕切りは引き出しできるものです。必要になったら柱から引き出し、隣の席に座っている人の間に仕切りを設置できるのです。ギャンブルでは紫煙がつきものでしたが、パチンコ屋でも禁煙を強いられそうです。
 今回発見した面白いものに、パチンコ店員の教育システムがありました。四段目の写真がそのブースで、研究所を名乗ってますが社員教育の企業です。奥の壁を見ると、五段目の写真にあるように、「P能検」とあって、店長の基本知識を検定していました。テキストをチラッと見たのですが、確率変動とか出球利益率とか結構ややこしい問題がならんでいました。パチンコ屋の店長になるのも大変な時代になりました。
2012年3月29日