地球温暖化の防止には必要不可欠になりそうです。

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法律改正によりドライアイスの使用ができなくなるかもしれません。
これは大きな商機となりそうです。


 今回のフューネラルビジネスショーで目立ったのは、遺体の冷却装置が各種出品されていたことでした。通夜から火葬までの間、従来は遺体の腐敗を防ぐためにドライアイスで冷却していました。これは全国どこでも共通であり、今までは普通に行われていたのですが、このドライアイスの使用量が問題となってきました。遺体を一日冷却するためには約10キロのドライアイスが必要とされると言われています。ドライアイスはご存じのように炭酸ガスを固形化させ、固体から気体に変化するときの気化熱で遺体を冷却させるのです。この素材の炭酸ガスは、今は地球温暖化の原因となっていて、その排出量を減少させるように各国に努力義務が課されている代物です。葬儀では必要なのですが、全国の葬儀場、斎場で消費されるドライアイス、つまり炭酸ガスは膨大なものとなります。このため、いつかは葬儀でドライアイスの使用が規制されるのではないか、と言われてます。
 このような背景から、何社かが遺体を冷却する器具や機械を出品していました。一段目の写真はペルチェ素子により遺体を冷却するもので、かなり進んだ構造をしていました。電気だけを供給すれば棺桶内の遺体を零度以下に冷却させることができるものです。二段目の写真は冷凍機で冷やした冷却媒体を出品している会社です。四角い特殊な液体の入ったプラスチックの箱を冷蔵庫に入れて凍らせ、それを遺体の回りに配置して冷却させる道具です。一般家庭でも見かける商品と同じ原理のものです。
 このように社会の変化により葬儀の方法が変わってきて、葬儀社もそれらに対応するように迫られているようです。
2008年7月7日