東京国際家具見本市。 その2。

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見たこともないような緻密な家具がありました。
こんな細工であれば中国製品も怖くありません。


 「東京国際家具見本市」では、家具ばかりか木製品も出品されてます。これは九州の大川市の企業が出品していた組子入りのガラス扉です。細い木片で細工(組子)が組み立てられていて、菱の実のように六角形をしたデザインとなっています。緻密な細工であり、このような細かい仕事は日本人の好むものでしょう。上段の写真に左側にある扉1枚のお値段は140万円、右側にある扉4枚のお値段は350万円でした。芸術的な高級な作品なのですが、高級料亭や旅館が主な顧客かと思ったら、一般家庭に納品されることが多いとのこと。これだけの扉を購入する個人家屋では、総額がどのくらいになるか見当もつきません。しかし、高級家具の良さを理解して購入する個人客がまだいて、そのような顧客の好みに応じて精密な細工をする職人がまだいるのです。両者が存在することで日本の伝統工芸の技術が伝承されていくのです。日本の国情も捨てたものではありません。
2005年11月24日