台湾の「FOOD TAIPEI」に出掛けました。その1。

食文化の強い国での食品、加工食品の見本市です。

新型コロナウイルス蔓延により諸外国では入国制限があり、以前のように自由に海外旅行が出来にくくなっていました。特に台湾では海外からの感染者の入国を防ぐため、特に厳しい入国制限がなされました。島国であることから、感染者の渡航を防ぐことで国内での感染拡大を防止できるからでした。コロナ発生の初期の段階から、スマートフォンによるマスクの配付の案内や外国人の入国禁止、入国者の14日間隔離措置などの政策がとられました。このため、台湾国内でのコロナ感染は少なく、発病者数も他国に比べて少ないものでした。
 この対策のため、台湾への観光旅行は禁止、或いは制限されていました。しかし、新型コロナの感染が鎮静したため、台湾政府は2023年2月より入国制限を解除し、従来と同じように外国人の入国を自由にする方針に転向しました。このため、私は久しぶりに台湾を訪問することになりました。
 台北に到着してから驚いたのは、街を歩く殆どの人達がマスクを着用していたことでした。渡航前は、台湾でのコロナ感染者がほぼゼロになった、というニュースを聞いていたので東京のようにマスクを外している人が多いのではないかと予想していたからです。しかし、台湾でコロナ感染が沈静化したと言っても、また再発する可能性があります。このため政府も国民も感染予防のためにマスクを着用しているのでした。どうもマスクを着用しなくても罰則はなさそうですが、社会ルールでマスクを着用しているのではないかとおもわれました。
 さて、今回は台北市南港にある南港展覧館に出掛けました。台北には高層の台北101ビルの近くに世界貿易ビルがあり、ここが見本市の会場として利用されていました。しかし、この展示場は狭いことから2008年に新しく南港展覧館が開設されました。1番目の写真は台北市内の地図です。南港展覧館は台北市の東端に位置していて、地下鉄の板南線の終点にあります。台北駅から南港駅までは20分ほどで到着し、南港展覧館は南港駅の真上にあるため駅から会場までは徒歩で2、3分という近さです。東京ビッグサイト、幕張メッセのように、東京駅から30分、下車駅から徒歩で10分以上という制約のある見本市会場に比べたら来場者にとって便利なものです。
 南港展覧館の会場は2番目の写真にあるように「一館」と「二館」に分かれていて、大通りを挟んで対面に位置しています。以前、2013年に私がこの場所を訪れた時には一館のみが開業していて、二館は未だ竣工していませんでした。規模は次のようになります。
 「一館」 延べ床面積 45,360平方メートル
 「二館」 延べ床面積 30,240平方メートル
 東京ビッグサイトの東ホール第1~6の床面積が51,380平方メートルに比べると小降りになります。しかし、国全体が日本の九州程度の面積であり、人口も日本の5分の1ということから比較すると適切な規模ではないかと思われます。
 今回の「FOOD TAIPEI」は「二館」で開催されました。後述するのですが、同時期に「一館」では食品工業見本市の「FOODTECK TAIPEI」と「TAIPEI PACK」が開催されており、「FOOD TAIPEI」はこれら3つの見本市の総称と考えられます。開催の概要は次のようになります。
  参加国  31カ国
  出店者  1498社
  来場者  46,000人
 来場者が多いのは会期の最終日には一般客にも公開するためのようです。
 4番目の写真は会場の中央通路で、来場者はまあまあの混み具合でした。出店者は台湾の食品加工会社が多いのは当然ですが、台湾中部、南部、東部から出店している企業が目立っています。地方から大消費地である台北に向けて営業しているのですが。
 6番目の写真は乾麺を、7番目の写真はバラのエッセンスを、8番目の写真は乾燥果物を、9番目の写真は茶油をそれぞれ製造している企業のブースです。ブースのパネルを注意してみると、各社ともHACCP(食品安全基準)、ISO22000(食品品質保証)を取得していると掲示してあります。また、農薬の使用を限定した有機食品であることも強調していることが判ります。食は国民の健康管理に重要な要素であることから、当然と言えば当然なのですが、台湾は後進国ではないのです。高度な有機食材を完全な安全管理により食品を加工している企業ばかりです。

2023年8月12日