これからは建設機械の遠隔操作が主流になっていくようです。

23kenki14 23kenki15 23kenki16 23kenki17 23kenki18 23kenki19
建機のオペレーターの負担を軽減させるのが目的です。

建設・測量生産性向上展では建機(バックホー)の遠隔操縦についての提案がされていました。工事現場のほとんどは屋外にあり、冬は寒く夏は暑い環境で、操縦者にとっては過酷な現場です。また、埃にまみれたり、車体の転倒などの事故も予想され、あまり嬉しくない仕事です。このため、作業員を募集しても思ったように集まりません。これからは小子化のため作業員になる人も少なくなってくるでしょう。そのため、建機メーカーでは以前から建機の遠隔操縦の技術開発に力を入れていました。今回の見本市では、各社が開発した遠隔操縦システムが出店され、実際に数十キロメートル離れた場所にある建機を操縦する体験をしていました。
一段目の写真は電動によるバックホーで、蓄電池により全ての動作を行うことができます。しかし、現状では蓄電池の容量が少ないため、オフラインでは1時間程度しか動作させることができず、通常はケーブルで電力を供給しながら動作させるそうです。全電動ノバックホーであればデジタル化による制御が容易となるでしょう。
二段目から四段目の写真は実際に離れた場所にあるバックホーを遠隔操作する体験を実施していました。複数のスクリーンで現場を確認しながら実機と同じコントローラーにより遠隔操作していました。ただ、各社とも開発途中のようで、完全なシステムの販売はこれからのようです。
五段目と六段目の写真は鉄筋を自動的に加工できる装置を展示したブースです。一方から鉄筋の素材を挿入すると、曲げたり切断したりして、溶接することで図面通りの鉄筋を製作することができるのです。驚くのはこの加工装置を出品しているのは中国のメーカーです。中国の技術はここまで進歩したのです。日本からの技術供与でできたのか、自社開発でできたのかは不明ですが、これから中国製の鉄筋加工機械が輸入されることになりそうです。

2023年5月29日