葬儀のための新商品。

今年は変わった商品を見かけることができました。

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葬儀業界では新しいことを好まない傾向にあるのですが、それでも業界内に革新的な商品を提供してみよう、という出店者もあります。今年は新規の出店者が多かったので、驚くような商品を見かけることができました。
 一段目、二段目の写真は仏衣を展示しているブースですが、素材は何と丹後ちりめんの本絹でした。仏衣の多くはアセテートなどの合成繊維で縫製されていることが多く、通信販売では数千円から入手でき、葬儀屋から購入しても2、3万円のものが殆どです。この仏衣では数十万円もするものでした。葬儀も格差が激しくなっているようで、このような超高級な仏衣でも需要があるとのことでした。
 三段目、四段目の写真は下着を展示しているブースです。通常、遺体には直接仏衣を着せているのですが、それではいくらなんでも寂しいということで、このブースのデザイナーは遺体用の下着を開発したようです。男性用もあり、大きさも色々とありました。
 五段目の写真は自宅葬を勧めるブースで、遺骨を自宅でも弔いませんか、という提案をしていました。遺骨を菩提寺と自宅に分骨し、それぞれで弔うことができる、と説明していました。或る寺が勧めているシステムのようで、檀家を増やすことにもつながるのではないかと推測しました。
 六段目の写真は、あの有名な「洋服の青山」のブースです。ここで洋服を販売しているのではなく、葬儀屋に青山の店舗を紹介してもらいたい、という勧誘でした。葬式が急に発生すると、遺族、参拝者の中には喪服や小物を用意していない場合もあります。そんな時に、必要な喪服などを販売している青山の近くの店舗を葬儀屋から紹介して頂きたい、という提案のようです。全国に数百店舗もある洋服の青山なので、葬儀屋は斎場の近くの店舗を紹介することができるようです。青山も背広の売れ行きが悪いので、このようなシステムを案出したようです。

2022年6月18日