思いもかけないような商品と出会うことがあります。

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中小企業ならではの珍しい商品があり、それが売れています。

1段目は昔懐かしい起き上がり人形です。50年前ならどの家庭でも見かけられた人形で、赤ちゃんが生まれたらお祝いにプレゼントしていたものです。その昔はセルロイドで製造していたのですが、現在は硬質プラスチックでできています。現在、この人形を製造しているのは国内で1社だけなのだそうです。廃業した同業者から金型を集め、各種の人形を製造できるのだそうです。残存者利益というもので、最後に残った企業だけは採算が取れるという事例です。
2段目、3段目の写真は自動車の位置を把握するためのアダプターで、車のシガーソケットに器具を差し込んで使用します。器具にはGPS機能があり、営業などで一日車を運転したら器具からパソコンにデーターをダウンロードします。すると、地図の上で走行した道順を表示することができ、一日の日報の代わりになります。
4段目、5段目の写真は細菌を測定する装置で、真ん中の電気釜のような装置が該当します。食品や生産ラインから採取した検体をスライドグラスに落とし、その上に試薬を垂らすことで細菌を表出させます。その蛍光された細菌を電子カメラで撮影し、細菌数と種別を5分で計測させることができるそうです。お値段は300万円とのこと。高額なのですが、食品工場、弁当工場などでHACCPの測定が必須の環境で使われているそうです。この装置はニッチな商品でしょう。
6段目の写真は単純に丸い金属片なのですが、流通硬貨と同じ大きさ、重量の疑似硬貨で、自動販売機などの製造ラインで試験するために使用されているそうです。端的に言えばニセ硬貨ですが、硬貨選別の製造メーカーでは必要な商品です。
7段目の写真は草刈り機です。クローラーで移動し、前にある箱の下で回転する刃で雑草を刈っていくものです。草刈り機は既に数多くの商品が存在するのですが、この商品は太陽光発電パネルの設置場所の草刈りに向けて開発したのだそうです。なるほど、発電パネルの下は数十センチの高さしかなく、人力での草刈りは難しいものです。このような特殊な用途に商品開発するのはたいしたものでしょう。
2020年3月14日