鉄道用の部品は無骨ですが極めて精密に製造されています。

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車両を安全に運行するためには精度が要求されているのです。

 車両を鉄路で走行させるためには安全性が優先されます。そのため、車両、鉄路に使用される部品や用具には見かけによらず高い精度が求められています。日毎は何となく見過ごしている鉄道関連の商品なのですが、実は最先端の技術で精密加工された商品ばかりなのです。
 1段目の写真は新幹線で使われているパンタグラフです。時速300キロメートル以上の速度で走行し、架線と接触しながら給電していくためには高い精度と耐久性が要求されているのです。日頃は新幹線の屋根の上には注意が払われないのですが、このパンタグラフで車両が走行すると同時に車内の電灯を灯しているのです。
 2段目の写真は分岐レールで、このように加工されて現場まで運ばれてレールと接続されいるのです。ピカピカに磨かれて、工芸品のような加工でした。
 3段目の写真は脱線した車両を持ち上げて、左右に移動させるためのジャッキです。左右の油圧シリンダーを調整しながら車両を持ち上げ、水平方向の油圧シリンダーで移動させるのです。脱線事故などで復旧が早いのはこのような補助具を使用しているのではないでしょうか。
 4段目の写真はレールの幅を測定するための装置(の模型)で、レールを走行させながら間隔を測定し、デジタル記録できるものです。
 5段目、6段目の写真は新幹線の車輪とそれを製造する工程を説明したもので、日本製鉄のブースでした。円柱形をした鉄の固まりを鍛造することで車輪の形状に加工し、切削することで最終商品に仕上げるのだそうです。数十トンもある車両を支えるのですから、この位の頑丈さが要求されるのです。
2019年12月30日