中小企業はアイデアが勝負なのです。

　何時ものことですが、東京で開催される新価値創造展は全国にある無名の中小企業がその年に開発した新商品のお披露目の場なのです。地方の中小企業にとっては、全国に新商品を販売する絶好の機会なのです。このため、あらゆる分野の新商品が出品されていました。
　１段目の写真は荷物などを持ち上げる補助をするアシストスーツで、バネの力で筋肉の助力をするものです。電気、空気圧などを利用したアシストスーツは多く見かけられるのですが、このスーツは動力を必要としないのが特徴です。
　２段目、３段目の写真は案内ロボットで、案内や給仕の仕事を補助することができるものです。似たような機能を持つロボットは過去に数多く開発されているのですが、このロボットはデザインが優れていました。これからの商品は機能ばかりではなく、洗練されたデザインが必要なのです。
　４段目の写真はプリント基盤を切断するためのカッターです。プリント基盤は一枚の基盤に多数の回路が印刷されていて、完成後に縦横に切断して単位のプリント基盤に分離します。通常の基盤では大量生産のために自動的に切断するカッターが使用されるのですが、小量生産には向いていません。このカッターは手動で切断できるもので、試作や少量生産に向けて利用されています。類似するカッターはなく、国内では唯一ではないかと思われます。
　５段目、６段目の写真は布団の乾燥機で、袋の中に布団を入れて熱風を通すことで埃やダニを排除できるものです。機能としては従来から知られている車両に搭載された布団乾燥機と同じなのですが、移動できるように小型にしたのがミソです。旅館、ホテルなどでは客室にこの機械を持ち込み、その場で乾燥させる特徴があります。九州地方にある企業ですが、これから全国にフランチャイズするとのことでした。
２０１９年１２月３１日