幕張メッセで開催された建設・測量生産性向上展に行ってきました。

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土木・建設の業界ではIT化が高度に進歩しているのです。

 久し振りに幕張メッセに出掛けてきました。新宿から海浜幕張まで移動するのは乗換えもあって時間がかかり、結構大変なのです。施設はビッグサイトより広いのですが、交通の便が悪いことが足かせとなって大きなイベント以外は歓迎されていないようです。今回の会場に出掛けたところ、迷ってしまいました。従来からある本館ではなく、道路の反対側にあるホール9であったからです。暫く来ない間に新しい展示施設が建設されたようです。以前は駐車場があった場所でした。
 この見本市は、建設機械や土木機械などのハードを紹介するのが目的ではなく、それらのハードを制御するソフトウエアーや自動化を紹介するのが主要なテーマのようです。このため、タイトルには「生産性向上」という文字が入っていました。
 会場には土木現場でお馴染みの巨大な掘削機が並べられていました。3段目の写真はどこでも見かけられるデザインのもので、大手3社による熾烈な開発・販売競争があるようです。4段目の写真はアメリカ製の掘削機で、どんな状況でも走行できて、車体を安定にすることができるそうです。しかし、これらの建設機械は今回の主役ではありません。この見本市の目的はIT化、インターネット化なのです。
 5段目の写真は、その掘削機を遠隔操作するための操縦席です。前面のモニターを見ながら実機と同様の操縦レバーを操作すると、遠隔地にある掘削機を操縦することができます。オペレーターは冷暖房のあるビル内にいて、寒風や灼熱の下にある掘削機を操縦することになります。オペレーターの環境対策のために、各建機メーカーでは開発を進めているようです。これからは土木の現場で無人の掘削機が動いている風景になるでしょう。
 6段目の写真は、コンピューターにより制御される掘削機で、排土板が上下左右に変更することができるものです。予めコンピューターにより作図された地形のように、排土板が上下左右に変動し、設計図通りに地面を均していくことができます。土木・建設の業界で働く人達は建設技術者ではなく、もう、コンピューター技術者なのです。
 7段目の写真は、コンクリートの床を水平に均していくロボットで、従来は左官が人力で均していたのを自動化できる機械です。このロボットは既に全国で利用されていて、汎用されているようです。
2019年6月28日