どうしてこんな商品を開発するのか不思議です。

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売れるかどうかは購入者の判断なのですが、出品することで結果が出るのでしょう。

 防災関連の見本市にでかけると、必ずと言っていいほど不思議な商品を見かけます。防災とは、何時、どのような規模で発生し、どのような対処をしたらいいのか全く不明な対策なのです。そのため、現実味の無いアイデアであっても、一応は理屈が成り立つ商品が現れるのです。売れるか売れないかは購入者の判断によります。売れなければ次の見本市からは目にすることもないでしょう。
 一段目、二段目の写真は、循環型の水洗トイレであり、外部から水を供給せず、汚水を排出しない、という仮設便所です。コンテナーのようなユニットになっていて、内部で屎尿を処理しながら水分を水洗のために回収して循環させるとのことです。どうも、従来からある浄化槽式の処理システムで、浄化槽から洗浄水を分離して循環させているのではないか、と推測しました。過去に似たような仮設便所は多く見かけられましたが、果してカタログにある通りに動作するか疑問ですが。
 三段目、四段目の写真は、救命ボートです。津波があったときにこのボートに入って、流されながらでも助かることができそうです。ボートメーカーが製造したので、構造的には船と同じであり、水の上に浮かぶことができます。しかし、この救命ボートをどこに設置しておくのか問題でしょう。
 五段目、六段目の写真は、同じく津波から人命を助けるための救命箱で、強化プラスチックで出来てます。押入れなどに収納しておき、津波が来たときにはこの救命箱にもぐり込むのだそうです。しかし、津波の押し寄せる力に比べ、このような構造物が耐久力があるか問題でしょう。
 七段目の写真は、段ボール紙でできた仮設便所です。全部揃って19万円なのだそうです。しかし、このような軽い材料であっては強風が吹いたら飛んでいくでしょう。
 八段目の写真は、伸縮できるヘルメットです。ウレタン板に渦巻き状の切り込みが入れてあり、竹の子のように山形に伸ばすことができます。これは面白いアイデアではないかと思います。
2018年3月7日