年に一度の中小企業の発表会です。

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今年は自社商品を展示するブースが目立ちました。

 中小企業基盤整備機構が年に一度開催する「新価値創造展」に出掛けてきました。同じ内容の見本市はかっては大阪会場でも5月に開催しており、東京と大阪で半年ごとに交互に開催する慣習でした。しかし、大阪での見本市は2015年を最後に開催されなくなり、現在は東京のみとなりました。
 大阪で開催されなくなったのは、予算が少なくなったことも考えられますが、一番の原因は出店者、来場者共に少なくなったことではないかと想定されます。来場者からすれば、同じ時間を費やすのであれば、多数の出店者がいる会場の方が多数の商品を比べることができて便利なのです。出店者からすれば、同じ期間により多くの来場者と接することができれば商談の効率は高くなるのです。このため、出店者、来場者が少なくなった大阪会場は見限られたのではないでしょうか。こうして、情報が東京に一極集中することになっています。
 今年の「新価値創造展」では出店者は620社となり、来場者は3日間で3万5千人であり、まずまずの盛況でした。会場は東京ビッグサイトの7、8ホールであり、昨年よりいも面積は広がっており、出店者の増加もあるため、一日で全てのブースを廻りきることはできませんでした。今年の傾向としては、切削、プレス、成形といった加工業者(いわゆる、下請けと呼ばれる業態)の出店者が減り、オリジナル商品や自社開発製品を展示したブースが多くなっていました。中小企業には加工技術も重要なのですが、ブースに切削加工した軸やプレスした金属片を置いて、自社の技術力を示しただけでは面白くありません。用途や効果が判るような商品を展示して欲しいものです。
 会場内のあちこちは、地方自治体がブースを借り切っており、地元企業を集団で出店させていました。三段目の写真は姫路市商工会のブース、四段目の写真は北海道のブースでした。
 今年のテーマの一つは、健康、医療、介護でした。このため、医療に関連する企業の出店が目立った多く、日頃は見たこともないような、医療器具が展示されてました。六段目、七段目の写真は医療教育用のロボットで、気管や胃への内視鏡を挿入する訓練をするものです。内部は本物と同じような構造となっていて、各部位にはセンサーが取り付けられ、内視鏡の挿入が不適切であるとそれにロボットが反応する仕組みになっていました。内視鏡により痛みを発生させたような場合には、ロボットは眼を開き、うめき声を出します。ロボットは施術にすごくリアルな反応をしていて、医療実習にはここまで進歩したのかと驚かされました。
2017年11月23日