医療用具でも台湾はオリジナルな商品が開発されてました。

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台湾の医療水準は東南アジアでは高いレベルにあります。

 今回、介護用品展に併設された医療器具展も見学してきました。台湾での医療は東南アジアでは比較的高いレベルにあり、平均寿命は香港、日本、シンガポール、韓国に次いで5番目です。台湾大学医学部の卒業生の多くはアメリカ、日本に留学経験があり、世界のトップクラスの医療レベルにあります。
 しかし、医療機器展で出品されている医療機器・器具の多くは韓国製が目立っていました。これは台湾のマーケットが小さすぎるので、専業のメーカーが育たず、韓国製品が安価であるからと思われます。レントゲン撮影機、歯科治療道具の多くは韓国製でしたが、日本製はほとんどみかけられませんでした。多分、日本の医療用具の認可基準が大きく相違しており、価格的に対抗できないからと思われます。
 一段目、二段目の写真は、医療施設で使用する大人用紙おむつです。日本製に比べると粗雑な作りで、身体の曲線に一致せず、使いにくそうでした。担当者に聞いてみたら、中国製であり、安価であるため使用されているのだそうです。
 三段目の写真は医療トレーニング用の装置で、台湾企業のオリジナルでした。鼻の中にある鼻腔を内視鏡で検査する際に、内視鏡の先端がどこに位置してるのかをモニターで表示できるものです。モニター横にある2つのカメラで内視鏡の根本の立体的に検知し、そこから計算して先端の位置を表示できます。開発したのは大学教授のようで、独自に開発した、と力説していました。
 五段目の写真では、下側にある本体からコードで連結された複数の蛸の吸盤のようなものがあり、何に使うのか不思議な商品です。これは鍼灸に使われるもので、六段目の写真がその使用例です。写真では玩具の人形を使っていますが、実際には人間の頭部に吸盤を吸いつけて固定し、鍼治療の施術に使うのです。吸盤の内部にはレザー発光器があり、金属の鍼の代わりにレザー光で施術します。この装置は中国に輸出しているそうです。
2017年7月27日