会場ではユニークな商品を見つけました。

16sinnmono08

16sinnmono09

16sinnmono13

16sinnmono14
16sinnmono10

16sinnmono11

16sinnmono12
新商品を展示している企業は力が入っていました。

 今年の新ものづくり・新サービス展では、出店者が500社を越えた大規模なものであったため、今まで見たことのないような新商品が展示されてました。出店者が多くなれば、それだけ優れた商品が表出する可能性が高いことになるからです。新商品を発表する中小企業の説明員の語り口には力がはいっていました。
 一段目の写真はシャープペンシルの展示であって、一見すると文房具を販売する会社かと錯覚するのですが、ここでは極細の砥石を開発した企業でした。二段目の写真にあるように、0.3や0.5ミリの細い砥石をシャープペンシルに挿入し、砥石の先端だけをノックで出して金型などの研磨に使うのです。
 三段目、四段目の写真は「曲がる歯ブラシ」です。通常に使用するときは直線なのですが、強い力が加わると四段目の写真のように曲がってしまうのです。幼児や小学生が使うための歯ブラシで、事故を防ぐためのものです。幼児や小学生が歯ブラシをくわえた状態で転倒すると、歯ブラシで口腔内を傷つける事故が多発しているのです。そこで、この企業は強い力が加わると歯ブラシの軸が曲がり、事故を防止する商品を開発したのです。この企業は歯ブラシ全般を製造していたのですが、中国製の安い歯ブラシに対抗することができず、このような特殊な歯ブラシに業態を変更していくそうです。
 五段目の写真では、スピーカーの写真パネルが飾ってあるのですが、何を商品としているのかブースからは理解できません。聞いてみると、六段目の写真にあるように、スピーカーのコーン(振動板)を製造してい企業なのだそうです。コーンの製造は紙を梳くのと同じような方法であり、パルプを型に流して成形し、乾燥させています。国内にあったコーン製造企業の大半は中国に工場を移転してしまい、現在国内でコーンを製造できるのは2社しか残っていないそうです。名刺交換では、不要になったコーンに社名を印刷したものをいただきました。
2016年11月24日