板橋区では小さな商品を製造するメーカーはまだ健在です。

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住宅地なのですが、精密な機器や光学機器のメーカーは頑張ってます。

 板橋区では昭和40年代から住宅化が進み、敷地の広い製造業者は郊外に追いやられるようになりました。川口や大宮の方に工場ごと移転したメーカーが多いようです。しかし、小さな商品を製造する中小企業は敷地が広くなく、また、騒音を出さない工場はまだ板橋区で操業しているところも多くあります。
 一段目、二段目の写真は極小のドリルを製造していて、最小のものは直径が20ミクロンなのです。これでステンレスなどに穴を開けることができるなだそうです。このような小さな商品であれば、都会の一部となってしまった板橋区でも製造が可能なのです。
 三段目、四段目の写真は蚊や蠅などを捕獲する捕虫機で、接着剤を塗布したビニールのシートを三面に張ってあり、中央には虫を呼び込むための紫外線ランプが配置されてます。食品工場では必需品であり、需要は大きいのです。
 五段目の写真はオーダーメードのトランプを製造する会社です。トランプ、遊戯カードの製造では専用の型抜き機が必要で、この会社はその機械を数台導入していて、ネットで注文するとオリジナルのトランプを製造してくれるのです。六段目の写真は幼稚園の園児を印刷したトランプで、卒園の記念に配付したのでしょう。キングの顔が注文主の顔写真にしたりする遊び心のあるカードも注文できるそうです。
 七段目の写真は冷却用のスダレを展示しているブースです。厚手の不織布をノレンのように加工し、上から水を流すと気化熱により窓周辺が涼しくなるのだそうです。どの程度の効果があるか判りませんが、わざわざ水を流してまで涼しくすることはないでしょう。似たような商品は既に大手メーカーから商品化されていて、いまさら中小企業が進出する分野でもないと思うのですが。
2016年11月14日