アイデアは優良なのですが、どこかに欠陥がある商品でした。

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消費者が商品を購入するには重要なポイントがあるはずです。

新価値創造展では極めて優れたアイデアの商品もあるのですが、開発した人が全く気がついていない欠陥をもった売れそうにもない商品も見かけられます。多分、開発した本人は自分のアイデアに惚れ込み、第三者からの批評やアドバイスを受けられなかったのでしょう。あまり深入りすると大きな損失になります。
一段目、二段目の写真は、折り畳んで小さくなる車椅子です。開発者は、災害時の体育館や公民館などの避難場所で車椅子の体積が大きく、避難生活者の邪魔になっていることから考えたそうです。折り畳めば極めて小さくなるのですが、椅子の幅は狭く、クッション性もないようです。折り畳むことはできるのでしょうが、この車椅子に乗ったお年寄りにとっては乗り心地の悪いものではないでしょうか。
三段目の写真は、野球のノックの練習のために使用するボールを浮かせる道具です。ノズルから渦のように気流が発生し、ボールを浮かせることができるものです。これなら一人でノックのために打球することができるはずです。しかし、ノズルにボールを浮かせるためには誰かがボールを移動させなければならず、別の補助者が必要になります。すると、従来のノック練習と同じことになってしまうでしょう。
四段目、五段目の写真は、蓄電器のエネルギーロスを減少させるという装置なのだそうです。事例として、船外機のエンジンを外してモーターを取り付け、蓄電器の電力で動作する商品が展示されてました。蓄電器から供給された電力でモーターを回転させ、その回転力で発電機を駆動して交流を発生し、その交流でモーターを駆動するのだそうです。このようにするとエネルギーのロスが減少し、省エネにつながるのだそうです。係員が熱心に説明してくれましたが、どのような理論で省エネになるのか理解できませんでした。
2016年11月16日