葬儀関連の業界に異分野から参入する企業が目立ちます。

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全く違った業界から、それまでの自社技術を転用して参入しています。

 フューネラルフェアに新規参入してくる業者では、今までは葬祭業界とは全く無関係であったが、今まで自社で製造していた商品を転用している企業が多いのです。すでに自社で蓄積した技術があるため、似たような商品を製造するのはお手の物なのでしょう。実際、それで成功した企業もありました。異業種からの新規参入は業界を活性化して宜しいものでしょう。これからも新規参入してくれる異業種の企業を期待しています。
 一段目、二段目の写真は、和紙で出来た納棺用品です。蓮の花か炎をモチーフとしたもので、花の周囲に遺族や関係者が送り言葉を記入し、棺桶に収めるものです。似たような納棺用具はありましたが、花のようなデザインは有りませんでした。この企業の本業は建築設備用品の卸業でした。
 三段目の写真は、水で溶ける菊の花です。機密書類などに使われる水に溶ける性質の紙を使い、菊の花びらのように加工してありました。花びらを水に入れると1、2分で消滅しますので、故人との最期のお別れを暗示する道具なのでしょう。本業はプレス会社で、花びらをプレス機で打ち抜いて成形しているようです。
 四段目、五段目の写真は、遺骨を収納するロッカーです。出店者の本業はスチール製の机や事務家具の製造業で、ロッカーの製造はお手の物です。この遺骨ロッカーは都心の寺院で遺骨の収納スペースが少ないところに既に納品されています。ただ、これからは遺骨を一時的に預かる業者も出てくると予想され、そちらの新規な需要も狙っているようでした。
 六段目、七段目の写真は遺体を包む仏衣を展示しているブースで、商品は全て中国製です。現地のデザイナーにデザインさせて縫製したそうですが、どう見てもネグリジェ風です。これではいくら安くても売れないでしょう。日本の葬祭業界の実情を知らずに出店したと思われます。
2016年7月29日