昨年より活況がでてきた見本市です。

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法制度の改正により来場者が変動しているようです。

 産業廃棄物の処理、リサイクル、省エネをテーマとした「環境展」にでかけてきました。この見本市は環境保護や資源の有効活用を目的としており、主に産業廃棄物処理業者やリサイクル業者が来場しており、その他に最近では建築業者の省エネ対策の関係者が来場しています。
 この見本市の特徴は法律の改正や社会環境の変化、景気の変動により出店者数、来場者数が大きく変わってくることです。2000年の廃棄物処理法の改正があった時は、改正された法律の基準に設備を変更しなければならず、大変盛況でした。法律改正から暫くすると商品が需要に一巡したせいか、出店者、来場者ともに緩やかに減っていきました。また、資源(ペットボトル、アルミ缶など)が高騰した時には、回収したを買い取るリサイクル業者の出店が増加していましたが、資源が暴落するとリサイクル業者は激減していました。これほど法律や景気の変動により左右される見本市もありません。
 今年の環境展は昨年より好況でした。その理由として、再生可能エネルギーの買取制度が変わったことが考えられます。再生可能エネルギーには太陽光発電、風力発電、地熱発電などがありますが、バイオマス発電もあります。このバイオ発電の買取価格が他の発電方法よりも優遇されることになったのです。この結果、太陽光発電よりも長期間、高い価格で売電できることになり、見本市には従来は多かった太陽光発電を展示するブースが少なくなり、バイオ発電のブースが目立つようになったのです。
 バイオ発電には、バイオガス発電とバイオマス発電があり、前者は家畜の屎尿を発酵させて発生するガスで発電するもので、後者は間伐材などをそのまま燃焼させた火力で発電するもので、何れにも買取制度と助成金制度があります。会場にはいずれの発電方法の設備が展示されていましたが、バイオガス発電では設備が巨大となるため、模型や写真でしか展示されてませんでした。しかし、これからの再生可能エネルギーの一翼になる可能性があります。
 五段目の写真は、バイオガスで直接動作する発電機で、ドイツ製でした。
福島、東京、大阪などです。これらの地域は昔から木材の入手が容易であったために仏壇の製造が盛んになったようです。毎年でかけている徳島唐木仏壇見本市ですが、今までは浜松町の近くにあった産業貿易センターで開催されていたのですが、センターが改築されるため今年から台東区にある産業貿易センターに移動しました。ここは台東館と呼ばれていて、私は今回が始めてです。場所は東武線浅草駅から徒歩5分で、浅草観音のすぐ横でした。見本市を見学した後で浅草観音を見物するには便利な場所です。
 徳島唐木仏壇見本市は徳島県唐木仏壇協同組合が主催しており、組合員は22社ですが全ての組合員が出店しているようではなさそうです。三段目の写真はその内の1社の展示場ですが、ずらりと仏壇が並べられていました。ただし、ここでは仏壇の小売店のみが来場者であり、一般客は入場できません。関東以北の仏壇小売店が一年分の仏壇を仕入れる会場なのです。四段目の写真はメーカーの営業員と小売店主が商談しているものです。当然、大量に購入すれば仕入れ価格は安くなり、メーカーと小売店とが価格交渉に一生懸命でした。
 会場内には仏壇に飾る小さな掛け軸も販売していました。仏像を飾らない場合には掛け軸のご本尊を飾るのですが、この掛け軸が宗派によってそれぞれ異なり、宗派ごとの見本が展示されていました。
 六段目、七段目の写真では寿司や菓子などが小皿に盛られていました。これらはお供えかと思ったら、全てロウソクでした。最近の傾向として、昔ながらのロウソクで灯明を立てるのではなく、実物をリアルにしたロウソクを灯に使うのだそうです。八段目の写真は金魚鉢を模したロウソクで、この鉢では数時間の間灯り続けるのだそうです。メーカーはあの有名なロウソクメーカーでした。
2016年7月8日