葛飾区には戦後から続く軽工業の製品を製造している会社が残っているのです。

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名前の知れない中小企業ほど実力があるのです。

 「町工場見本市」には、昨年国際フォーラムで見かけた企業が多く、いささか残念でした。しかし、何社は初めて見る中小企業もあり、面白い商品を出品していました。
 一段目の写真は「ポチ袋」をオーダーで製造している会社です。チップや小遣いを入れて渡すポチ袋は昔からあるのですが、全て既成のデザインしかありません。この企業では、注文によるデザインでポチ袋を制作してくれます。ただ、少量生産になるので単価が高くなる欠点はありますが。二段目の写真は、スマホに対応したポチ袋で、印刷された画像を撮影するとリンクしたホームページに移動し、大吉、小吉などの御神籤を当てることができるものです。町内会や飲食店のイベントに使えるでしょう。
 三段目、四段目の写真は、線材を引き延ばして直線に加工するメーカーのブースです。細い金属線はどこでも入手できるのですが、直線に加工された金属線はあまり見かけません。四段目の写真のように、0.23ミリの細線を並べると、それぞれの細線の間には隙間ができず、ピッタリと密着しています。このような細線は医療用のカテーテルや検査用のブローグなどに必要なのだそうです。全社員が3名の小さな企業でした。
 五段目、六段目の写真は、昔懐かしいブリキの玩具の専業メーカーです。昭和30年頃には葛飾区、台東区、墨田区などにはブリキ製品を製造するメーカーが無数にあったのですが、現在は数える程しか残ってません。すると、このような軽工業でも希少価値がでてそれなりに販売が可能なのだそうです。敗者復活の企業でしょう。
2016年2月24日