東京には変わった商品を製作する企業が多いのです。

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地方では期待できない商品が東京にはあるのです。

 この「技とテクノの総合展」は有楽町駅から徒歩2分という至近距離の会場で開催されたので、場内には背広の来場者が目立ちました。背広族とは、明確に言えば上場企業のサラリーマンです。丸の内のビジネス街に近いので、上場企業の開発部や企画部の連中が気軽に立ち寄っているようです。彼らは、勤務先より徒歩圏内に中小企業の商談会があるので気軽に立ち寄ることができ、中小企業の新商品を観察しているのです。要するに、中小企業の商品をコピーしてみようという魂胆があるのです。サラリーマンの中には「自社で真似できる商品を探しに来た」と堂々と言う人もいるのです。こうなると、商談会というよりは大企業に中小企業の手の内を見させるデメリットも大きくなります。
 一段目の写真は、主に学校の制服を製造している会社で、同時にドラマや映画に使われ衣類も受注生産しているのです。二段目の写真はテレビドラマに向けて製作した学生服です。どこにでもありそうな女子高生用の制服に見えるのですが、実は特定のドラマに向けてデザインされた制服であり、実際にはどこの高校でも使用していない架空の制服なのです。ありそうでなさそうな制服を製造し、ドラマで使用された後はレンタルしているのです。あちこちの学生服を組み合わせた「なんちゃってセーラー服」というのもあるのですが、こちらは全くのオリジナルで類似する制服がないものなのだそうです。
 三段目、四段目の写真はコンクリート製品を製造する企業で、細かな細工をするのが得意なのだそうです透かしのある欄間のような製品や図柄を描いた薄板を展示していました。外壁などの飾りに使うのだそうですが、少々重いのが欠点です。コンクリート製品では大きなものは珍しくないのですが、小さなものや模様を表面加工したのは少ないようです。
 五段目の写真は組立式の担架で、折り畳むと四分の一の長さとなり、小さなカバンに収納できるようになってました。防災用品として販売されているそうです。
 この会場では人だかりがしているブースがありました。食料品の即売をしているブースで、結構多くの人達が購入していました。購入していたのはどちらかと言えば定年退職した高齢者が目立っていました。購入者達は他のブースには全く関心を持たず、即売のブースにだけ集中して集まっていました。場所が有楽町駅から近いことで、安くて珍しい食品を購入したい老人が集まってきたようです。老人たちはどういうルートでこのような商談会を知ったのか不明ですが、このような食品の即売会があると必ず集まってくるのです。
2015年10月9日