東京の多摩地区の技術系の製造業の見本市でした。

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駅からは遠いのですが、それだけ真剣な業者だけが来場していました。

 今回は昭島市で開催された「たま工業交流展」に出掛けてみました。この見本市は以前から知っていたのですが、入場するのは今回が始めてです。会場はどこかと言えば、東京都立多摩職業能力開発センター、という建物で、以前は「公共職業訓練所」と呼ばれていました。無職やこれから就職しようという人達に向けて、機械、電機、化学、服飾などの手に技術をつけるための教育をする施設です。ここは結構広い敷地で、同じ敷地内には中小企業振興公社、商工会連合会、テクノプラザなどの中小企業支援団体が入居しています。敷地は広くてユッタリとしているのですが、一番近い西立川駅から徒歩7分(実際にはもっとかかる)と遠いため、立川駅前からは三段目の写真のように送迎バスが手配されてました。バスに乗っても10分以上かかるので、立川駅から歩いたら1時間以上かかるでしょう。
 一段目の写真にあるように、建物の入口にはアーチが飾られて、立川から西にある地元産業の振興のために力を入れているようでした。この見本市の主催者は立川商工会議所ですが、他の地場の団体も複数協賛しているようです。都内にある団体とは違って小規模の団体による開催のため予算をかけれず、地味な活動となっているようでした。受け付けは二段目の写真にあるように、簡素なものでした。会場は職業能力開発センターの講堂を借りているので、狭いものですが、出展者は140社以上のため、会場内は四段目の写真にあるように各ブースは小さく、ゴチャゴチャしていました。
 この見本市は立川駅から遠くて不便なことこの上も無いのですが、逆に考えれば、ここまで来る来場者には冷やかしの人は少なく、真剣に商談をしたい人達だけなのです。各ブースでは、加工の方法や価格などで具体的に商談している光景があちこちに見かけられました。会場への交通の便が良かったり、会場への足が不便であっても、出店社と来場者のいずれにも成果がある見本市の方が有り難いはずです。
 会場のブースには三多摩にある下請け会社が多く出店していました。三多摩は大田区のように有名ではないのですが、中小の加工・組立会社が比較的多いのです。ただ、大田区のように工場が密集しておらず、広い地域に散らばっているので有名にならなかったのでしょう。五段目の写真は設計から組立までを請け負う企業のブースですが、会場内には試作品、少量生産を引き受ける企業が目立っていました。六段目の写真はアルミの切削加工を引き受ける企業が加工した見本品を並べていて、七段目の写真では樹脂加工を引き受ける企業が化成品の見本を並べていました。
2015年3月11日