県外の企業も出店し、意外な商品が展示されていました。
埼玉県産業振興公社などが主催し、実質的には埼玉県が音頭をとって県内の優良中小企業を出店させる「彩の国ビジネスアリーナ」に行ってきました。埼玉県内にある企業が優先なのですが、提携している支援団体のコネがあれば県外の企業でも出店できるようで、岩手県、新潟県、つくば市などの商工会議所の関係企業がまとまって出店してました。スペースが空いていれば県外参加も大歓迎といったところです。いわば、中小企業総合展の埼玉版でしょう。
会場はいつものさいたまスーパーアリーナで、二段目の写真にあるようにすり鉢のようになった階段を降りなければブースにたどり着けないのが欠点です。さいたま市ではこの位の規模の展示場がないので仕方ないかもしれません。
さて、どの中小企業向けの見本市ではソフト開発会社やシステム会社が出店していて、このビジネスアリーナでも三段目の写真にあるように「ITソリューション」というエリアを設定していました。ここではパッケージソフトを販売する企業や受注開発型ソフトを受け付ける企業が出店してましたが、立ち止まる入場者は少なく、パンフレットを配付する係員が目立ちます。どの見本市でも同様に、ソフト関連のブースは閑散としていることが多いものです。その理由を考えたら、ソフトは直接利益を生まないからではないかと考えました。見本市では、来場者は商品を仕入れて販売することで利益を得ることを考えるのですが、ソフトは購入するだけで利益を直接生まないからでしょう。しかし、どの見本市にもソフト関連の企業が出店しているのは、それなりの商談があると見込んでいるからでしょう。出店費用は回収できるのではないかと推測されます。
四段目の写真は、食品廃棄物を買い取る企業のブースです。賞味期限の切れた食品は廃棄して焼却するか、埋め戻していました。この企業はそんな廃棄物を購入し、加工することで家畜の飼料にしたり堆肥にして転売するのです。ただし、飲食店などの食品廃棄物を引き取るのではなく、食品加工工場などでまとまった量の廃棄物しか引き取らないそうです。経営効率を考えたら、廃棄物をまとめて回収しなければ赤字になってしまうからです。一般飲食店の廃棄物は、やっぱり使い道がなのでゴミ工場に運搬するより手だてがないみたいです。
五段目の写真は、災害時に高齢者を避難するための補助具なのだそうです。椅子を反対に向けたようなフレームに肩ベルトを連結し、高齢者を背負って運ぶのです。このように運ぶと階段などでの昇り降りが便利なのだそうです。しかし、高齢者を背負うだけなら帯紐のようなものだけでも十分なのではないかと考えるのですが。
六段目の写真は、猫のための暖房装置で、すり鉢の底に電気ヒーターを収納してあり、ポカポカと温かくできるものです。蓄熱器があるので電気を切っても数時間は温度が保たれるのだそうです。意外に売れるかもしれません。
2015年2月14日