世界各国からの食肉の売り込みがありました。

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日本は牛肉の最高のマーケットのようです。

 焼肉の素材はやはり牛肉です。和牛を食材に使う焼肉店もあるのですが、単価が高くて高級店しか提供していないのです。一般の庶民的な焼肉店では輸入肉が使われています。このため、会場には世界中(といっても限られた国ですが)から日本の焼肉店に食材の売り込みがありました。一段目の写真は米国、二段目の写真はオーストラリア、三段目の写真はニュージーランドのそれぞれの牛肉輸出組合が出店しているブースです。それぞれの組合は、出店には各政府からの援助があるようで、商務省の関係者も待機していました。自国の牛肉が安くて美味しいことをアッピールしていました。
 四段目の写真はニュージーランドの食肉組合によるブースです。ここで写真を注意して見て欲しいのですが、何と炭火で食肉を焼いて試食させていました。見本市会場で炭火を直に使用しているのは始めて見ました。狭くて混雑している通路の脇で炭火を使っているのですから、少々危ないはずです。これで火事になったらどうするのでしょうか。また、来場者が転倒したら火傷をすることになりそうです。炭火で肉を焼けば美味しいかもしれませんが、少々考えものです。
 五段目の写真は、牛脂注入肉を販売する問屋のブースでず。牛肉に牛脂と調味料を混合した液体を注入し、赤身の肉を霜降りに加工しています。六段目の写真がその現物です。以前に飲食店で騒動になった虚偽表示に使われた加工食肉なのです。この時は加工した牛脂注入肉を天然の霜降り肉として飲食店が提供したので問題となりました。しかし、メニューにシッカリ加工肉である、と表示すれば問題はないのです。現在はメニューに注意書きとして、提供する食肉は加工してありますと掲載しています。加工肉自体は昔から知られた食材なので、衛生上は何の問題もありません。牛脂注入肉の実物を観察するのは今回が始めてです。一応サシが入っていて霜降りなのですが、何となくサシの入り方が天然物とは違うような感じをうけました。
2015年1月23日