葬祭業界の業者は色々と工夫しているのでした。
今年のフューネラルビジネスフェアでは、新規に出店した企業が多く、新しい商品が見かけられました。一段目の写真は仏衣を販売する企業で、マネキンに多数の仏衣を着せて展示していました。以前は、故人の思い出の衣類を着せて納棺していたのですが、最近は仏衣を着せて納棺することが多くなった、とのことでした。この企業は仏衣の製造では国内大手で、毎年新デザインの商品を展示しています。驚いたことに、今年は仏衣のファッションショーを行っていました。モデルに仏衣を着せて練り歩いていました。ウエディングドレスのファッションショーは良く見るのですが、仏衣のものは始めてでした。
会場の中で、ドンドコと太鼓の音が聞こえたので、そちらのブースに向かっていくと、三段目の写真のように琉球舞踊をしている人がいました。この舞踊が売り物ではなく、これは単なる人寄せのデモであり、四段目の写真にあるように、沖縄県での散骨と墓地の案内でした。沖縄県では美しい海が広がっているので、そこで散骨をしませんか、という宣伝でした。昨今は都会の近くの墓地は高騰しているため、土地の安い地方での散骨や納骨が流行るかもしれません。
五段目の写真は、葬儀の際にスクリーンに故人の活動をビデオで映し出そうというサービスです。この日のデモでは、ゴルフ好きな故人がゴルフ場でプレーしている映像を流していました。この演出は迫力があり、故人の姿を参列者に偲ばせるには効果があると思われました。ただ、この演出をするには祭壇などの設計を全く変えなければならず、葬儀の流れも変えなければならないでしょう。
2014年7月7日