問題ありの新商品でした。

中小企業総合展には毎年のように新製品、珍製品が出品されます。一段目、二段目の写真は青森県から出店しているブースで、観光地でのレンタル自転車を出品していました。本業はソフト開発で、地元の観光のためのソフトを開発したのだそうです。どういうものかと言えば、自転車にＧＰＳ機能付きの端末を取り付け、名所、旧跡に自転車が差しかかると、その観光地の見どころや歴史を画像と音声で説明してくれるのだそうです。青森県内にある特定の地域を自転車で移動する観光客のために便利なのだそうです。
しかし、このような観光案内は少々の知識があればどんなソフト会社でも開発できるようなものであり、特に技術的に優れているものでもありません。また、青森県は３ヵ月ほどは雪国となり、自転車走行はできないと思われます。思いつきのような機能であり、このような自転車を借りる観光客は少ないでしょう。地元の観光協会などからの補助金を狙ったような商品であり、これで地元の産業を活性化させるのは無理ではないかと考えられます。
四段目、五段目の写真は、秋田県から出品されたもので、籾殻を炭化させて屏風の間に配置し、炭化した籾殻で空気の浄化をできるのだそうです。地元特産の杉材を使って間仕切りのように使うことができます。問題は価格で、一畳ほどの大きさで２０万円ほどします。臭気の吸着能力は認めるのですが、値段で引いてしまいます。籾殻の処分はどこの地方でも困っているようなのですが、良好な処分方法は無いようです。野焼きは禁止されているので、せいぜい肥料に混入させる程度の処分しかできないようです。籾殻を大量に処分できる方法を考え出したなら大儲けできるでしょう。
２０１３年１１月１０日