太陽光発電装置を設置するための見本市でした。







製造メーカーではなく、施工業者が主流でした。

 一段目の写真は会場入口に掲げられた看板で「PVJpan」と「RENEWABLE ENERGY」と見本市のタイトルが表示されてますが、日本語の表記はなくて何を主題とする見本市なのかよく分かりません。「PVJpan」のPVとは、「Photovoltaics」の略で、「太陽光発電」を意味します。「RENEWABLE ENERGY」は、「再生可能エネルギー」の意味であり、自然界にある循環型のエネルギーのことです。太陽光発電関連と省資源型発電関連の二つの見本市が併設して開催されました。
 福島原発の事故以来、電力の供給が低下していて、原子力に頼らない発電が望まれています。このため、太陽光などの自然エネルギーを利用して発電し、電力会社に売電することが法律で明示され、買取価格も決められました。一般家庭でも屋根にソーラーパネルを張って電力会社に変身することができるようになりました。この見本市では太陽光発電に関する業者が出店し、太陽光発電を普及させようとするものです。
 会場内には二段目の写真にあるように、太陽光発電パネルがあちこちに展示されていて、来場者も多くて熱気がありました。だが、この見本市では発電パネルを製造するメーカーの出店は少なく、あっても付き合い程度の広さのブースでしかありません。出店者の多くは、太陽光発電パネルを設置する業者、早い話、建築会社や土木会社なのです。三段目、四段目の写真は発電パネルを支持するための金具を販売する企業のブースで、五段目の写真は発電パネルを支える杭を連続して埋設する企業のブースです。発電パネルのメーカーは大企業ばかりで、世界的にも生産できる企業は数えるばかりです。製造メーカーはパネルを供給するだけで、それ設置、工事する企業がこの見本市の主役なのです。
 中には変わった商品を企画した企業もあり、六段目の写真は木製のパネル支持基台を展示したブースです。国産間伐材に防腐処理を施した木材でパネルを支えるキットを販売していました。これなら金属と違って、発電装置が不要になれば木材を燃やしてしまえば炭酸ガスだけとなり、循環型の社会のニーズに合ってます。こんな独創的な商品は少なく、どのブースも似たような道具、機材ばかりで、特異性が薄い見本市でした。
2013年8月5日