ホテル業界も不況の嵐の中です。

来場者が減少しているのは、不況なのかそれとも大震災によるものか不明です。

 今年も「ホテレスショー」にでかけてきました。「ホテレスショー」は俗称であり、実際には「国際ホテル・レストランショー」「フード・ケータリングショー」「厨房設備機器展」の3つの見本市の総称です。ホテル・旅館という大きなくくりで、その業界に関連する調理機械やベッドなどの備品を全て揃えて展示します、という合同の展示会なのです。しかし、昨今は純粋なホテル・旅館業界の人の来場比率は少なくなって、街のレストラン、飲食店などの店主の来場が多く、ホテレスショーと言うよりは、飲食関係の業界に向けての調理器具、料理道具などの出店者が増えてます。また、調理場内で使用する調理器具がメインのため、食品工場や集中調理工場などで使用する調理器具はこれとは別に食品機械総合展に出店してます。同じ調理器具でも使用する業界によって見本市が違っています。
 さて、例年この見本市ではビッグサイトの6ホールを借り切って開催するのですが、二段目の写真にあるように、今年は5ホールと使用面積が小さくなってました。出店者数も少し減っているようです。減っている出店者は、ホテル・旅館の備品関係の企業であり、調理器具の出店者は減っていません。どうも、ホテル・旅館の構造的な不況により、備品の需要は減少しているが、厨房で使用する調理器具の需要はそれほど減っていないから、と推測されました。昨年の出店者は804社、今年の出店社は680社と大幅に減少してます。いずれにせよ、会場が狭くなるのは寂しいものです。
 今年の4日間での来場者数は、主催者発表では4万9千人であるとのことで、三段目の写真にあるように、それなりに賑わってました。しかし、5万人近い来場者がいたかどうか疑わしく、2割程度は少ないのではないかと勘繰りました。また、今年は四段目の写真にあるように、抽選が行われてました。来場者にお土産を付けることで、会場に足を運ぶ人達を増やそうという魂胆なのです。だが、この抽選会がショボイのです。ザーと並んだ人達の中で当たりを引いた人を見かけないのです。来場者に比べて賞品が少なすぎるのでしょうか。おまけに、スカを引いた人達には何も賞品が出ないのです。通常、「空くじ」となった場合でもティッシュ程度の粗品は出すのですが、この日に抽選器を回した人達は皆手ぶらで帰ってきました。私もスカとなり、ガッカリして戻ってきました。
2012年3月5日