計ることが共通した見本市です。

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 物の長さ、重さ、量などを計ることのできる機械・システムに関係した企業の集まる「国際計量計測展」にでかけてきました。この見本市では、同一会場に「総合検査機器展」、「センサエキスポジャパン」の見本市も開催されていて、計る・測るというテーマを共通にした見本市となってました。ここではありとあらゆる測定器、計測器が並べられていて、「こんな測定器もあったんだ」と驚かされることもありました。一段目、二段目の写真は会場内の風景で、背広姿のサラリーマンばかりです。工場での製造ラインの基準となる指数を測定したり、研究所の研究設備に関連する商品ばかりなので、このようにサラリーマンばかりが目立つことになります。工作機械などの現場に必要な機械であれば、ジャンバー姿の職工の姿が多いのですが、ここでは全く逆転していました。
 三段目、四段目の写真では業界でも有名な大企業なのですが、実はこの見本市の殆どは小さな会社ばかりなのです。測定器、計測器は専門性が強く、販売量も多くありません。そのため、少人数の企業が小ロットだけ生産して販売しているのが実情です。また、海外からの製品を輸入している商社もあるのですが、これも専門性が強いため小さな商社が目立ちます。それぞれの小さな企業であっても社員は高度な技術知識を持っていて、最先端の測定技術についても回答してくれるだけの能力を持った社員ばかりです。そうでなければこのような専門的な商品は販売できません。
 なお、このような測定器業界は狭いためどの企業がどのような商品を販売し、その商品の機能はどの程度であるか、はそれぞれが把握しているそうなんです。このため、見本市に各社が出品していても、お互いの手の内は分かっているため積極的には営業活動をしていません。年に一度の顔見せという程度で、業界への義理で出品しているようでした。
2010年12月6日