不況の影響を受けた環境展でした。

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廃棄物が減少するのは生産性が落ちているからでしょう。
会場が寂しくなってきます。


 産業廃棄物処理やリサイクルを主題とした見本市「NEW環境展」に出掛けてきました。建築の解体現場で発生する廃棄コンクリートの処理や、生産工場で発生する化学製品のゴミを処分したりリサイクルするための機械や設備を展示するものです。来場者の多くは廃棄物処理業者か各自治体のごみ処理施設の関係者です。今年は19回目となっていて、見本市としては老舗になっています。
 だが、会場の様子がおかしいのです。会場内がガラガラなのでした。二段目の写真は入口から入った会場内の左右の風景なのですが、本来はこのスペースには3コマ分位のブースが並んでいる場所ですが、端から端まで空いてました。つまり、ブースの全体が入口とは反対側の壁の方に移動したような配置なのです。三段目の写真は入口から連なる通路(導線)であるが、この通路の幅が滅多やたらと広いのでした。通常の通路の倍はあるのではないかと思われました。おまけに三段目の写真では、角のブースに出店が無くなっていました。
 会場全体がガラガラというのは出店者が少なくなっていることが原因なのです。昨年の同見本市での出店者は491社でしたが、今年は340社であり、約3割が出店を見合わせたのです。ホールの面積は昨年と同一なので、出店者が3割減ったことにより、空きスペースが目につくほどの閑散としたものなったのでした。また、昨年は「廃プラスチックを買います」という看板を掲げた中国人のブースがあちこちに目についたのですが、ことしはそんな看板は見当たりません。産業廃棄物を買いたい、という業者がいなくなったのでした。来場者との商談姿を見かけることも少なく、悲しくなるくらいに静かな見本市となっていました。
 このように環境展が寂れた理由を考えてみると、ビルの新築が少なくなりガラが出なくなったこと、工場での生産量が減少したのでロスなどの産業廃棄物の発生が少なくなったこと、などにより廃棄物処理業者の仕事が減少したことではないでしょうか。また、中国人が廃プラスチックを購入しなくなったのは、中国でも廃プラで再生プラスチックによる商品を製造するメーカーが減少したのではないでしょうか。新聞などでは景気が回復してきた、と調子良く書かれてますが、本当なのでしょうか。産業廃棄物を処理する企業はどちらかと言えば中小企業が多いはずなので、末端の中小企業にまでは仕事が回ってきていないのが実情です。2008年から始まった世界不況がまだ続いているようです。
 四段目の写真は、電子基盤や携帯電話を買い取ります、という業者のブースです。似たようなブースはこの他にも複数見かけられました。電子基盤などによりレアメタルを回収するのです。不況にあっては、廃プラよりも都市鉱山の方が有利な状況になってきているようです。
2010年6月7日