一人でできる増髪方法です。

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この道具があれば、かつらの専門業者に行かなくとも増髪できます。


 頭髪の薄くなった人にとって、髪を増やすことは切実な願望である。テレビのコマーシャルなどで広告している『増髪方法』とは、人髪を結び付けた人工皮膚を髪が抜け落ちた頭部に接着する手法である。カツラの新しい技術といえる。しかし、人工皮膚を頭部に貼り付けるには専門の理容師によらなければならず、費用が高くなる(テレビコマーシャルを毎晩のように実施しているのは、増髪業者が儲かっている証拠だとおもうが)。
 このため、この会社では自己の作業で増髪することのできる器具を展示していた。円筒形の容器の開口部に人工皮膚の貼り付け面が露出していて、人工皮膚には粘着剤が塗布してある。容器の開口部を頭部に密着させると、人工皮膚が頭部に接着して固定される。そのまま容器を頭部から離すと、人工皮膚に結び付けた人髪が容器内から引き出されて頭部には髪が生えたようになる。こうして髪の薄い頭部に人工皮膚を貼り付けていくことで、髪が増えたように見えることになる。人工皮膚は一週間ほどは頭部に貼り付いていて、シャンプーしても落ちないそうだ。いわば、使い捨ての髪を頭部にセルフサービスで貼り付けていくようなもので、簡単に増髪を行なうことができることになる。数十本の人髪を結び付けた容器は、一個500円程度らしい。私は使いたくない道具であるが、頭髪の薄くなった人達には朗報である。
2007年5月6日