文化を伝えるブックフェアなのですが。 ②

掘り出し物があるかもしれません。最終日は一般人も入場できるので、出かけられるのもよいかもしれません。
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あまり知られていませんが、ブックフェアの楽しみに本の安売りがあります。会場内では定価の二割引き、三割引きで書籍が売られています。これを目当てに出掛ける人も多いようです。日本では定価販売が強制されていますが、外国では人気の無い書籍は割引で販売するのは常識となっています。国内でも、町の書店で割引販売すればもっと売れるのではないでしょうか。ただし、私の執筆した書籍は割引では売りませんが。
 今年のブックフェアの特色として、英語教材の出店が増えたことです。文部科学省が来年から小学校から英語教育を始めることを決めたため、これを勝機と考えた出版社が多いからです。ありとあらゆる英語教材が展示されていました。しかし、小学生から英語を教える必要があるのでしょうか。英語が話せない私にとっては大きな疑問です。
 二段目、三段目の写真はそのような出版社の一つです。母体は英会話学校らしいのですが、今回は紙芝居を教材として出品していました。小太りの外人がその作者です。日本古来の紙芝居に外国の物語を入れ、これで小学生にも馴染みやすく英単語を解説するのだそうです。なかなかユニークなアイデアですが果して成果があるでしょうか。
 その内に、食い詰めた外人が小学校の前で英語の紙芝居をすることになるかもしれません。昔のように自転車の荷台に紙芝居道具を乗せ、飴を売りながら「Listen to me,long long ago ・・・」などと説明する日も近いかもしれません。
2006年7月9日