産業交流展で見かけた企画倒れの新商品

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中小企業もいろいろ新商品を開発するのですが?
どう見ても売れそうにない新商品も多いのです(失礼ながら)。


 この見本市の出品には何でも有りのため、変わった(と言うより、売れない)商品も数多くみかけられた。それらを笑うのもいいが、第三者から見て売れないような商品を真剣になって開発している企業の姿勢を発見するのも一つの社会観察である。色々な会社が色々な商品を企画して実際に製作していることが判るはず。世間の知識が広がることは請け合います。
 上段の写真は、パラポラ型の反射体で太陽光線を集めてお湯を沸かす道具です。アルミコーティングした布を傘の骨に張り、中央に焦点を結ぶように設計してあります。30分でヤカンのお湯が沸くとのことです。災害のときやキャンプ場で使用すると燃料が無くとも料理ができる、と説明していました。だが、このような商品は既に何十年も前から発売されていて珍しいものではありません。災害時にはこんな脆弱な道具では実用に耐えることができないはず。見本市を観察していると何年かに一度はこれと同じ商品を開発する企業が現れますが、実際に売れた、という話は聞いていません。開発した人の独りよがりで売れるものと妄信したのでしょう。
 中段の写真は、果樹園、農地の廻りに網を張りめぐらし、網に盗人や猿が接触するとスイッチが入って警報音を出す、果実や農作物の被害を防止する装置です。これも目新しいものではありません。盗人ならば昼間の下見の時に目星をつけておいて、夜間に電源を切断してしまいます。猿なら警報音も最初だけは驚くのですが、その内に慣れてきて堂々と進入してきます。猿知恵の方がレベルが高いのです。
 下段の写真は、ゴミ袋の集積装置です。ゴミ袋を網で挟んで保管し、ゴミ収集車が来るまで管理しようとするもの。しかし、不特定多数の人が使用する道具であり、こんなチャチな機構では直ぐに壊されてしまいます。公共で使用するものは無骨で頑丈でなければ実用性がありません。
2005年10月28日