超精密ゴボウ加工機

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皆様の弁当に入っているゴボウはこんな風に接断されてます。


 食品の製造に関する機械を展示した『食品機械工業展』でみかけた『ゴボウを均等な重量に千切りにする機械』です。
 ゴボウは千切りにして煮つけの素材に利用されるのですが、千切りにした一本一本の全てが同じ重量となることが望ましいものです。給食センターや弁当屋では、一本の重量が違ってくると、平等に分配できなくなるからです。この会社では、ゴボウを全て同じ重量となるように千切りできる機械を開発しています。
 ゴボウは上から下に向かって外径が細くなっています。同じ長さで切断しても直径が違ってくるわけです。この機械では、切断されたゴボウの直径を測定し、その直径に合わせて千切りにする本数を変えています。太ければ八分割し、細ければ四分割までの分割数にして、結果として一本一本の重量が同じとなるようにしています。太いゴボウは写真の左側の穴から押し出されて八分割され、順次分割される数が減っていくように制御しています。
 しかし、こんな細かい加工をするのは日本だけではないでしょうか。この機械をみていると、ゴボウを精密加工しているような気がします。
2005年6月9日